オリックス・山下舜平大が「対戦ない」のに挙げた嫌な打者は藤川球児氏も「一番苦手」…剛腕対談<上>

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2024.2.20(火) 05:00

藤川球児氏(右)と対談する山下舜平大(カメラ・義村 治子)

 オリックス・山下舜平大投手(21)とスポーツ報知評論家・藤川球児氏(43)の剛腕対談が宮崎春季キャンプで実現した。昨季の新人王はドジャースに移籍した先輩・山本のすごみ、日の丸への思い、ライバル投手や嫌な打者まで包み隠さず告白。日米通算245セーブを誇るレジェンドとたっぷり語り合った。(取材・構成=小松 真也)

 山下(以下、山)「遅くなって、本当にすみません(一番最後まで練習し、午後5時から対談開始)」

 球児(以下、球)「全然気にしないで。疲れているところ、ごめんね」

 山「全然、大丈夫です」

 球「では始めに。今年でプロ4年目を迎えました。ここまでは、どういった意識で過ごしてきましたか?」

 山「1年目からトレーニングを大事にしてきました。ウェートトレーニングもすぐには効果が出ないので、3年ぐらいで変わってくるんじゃないかな、と。大谷さん(ドジャース)やダルビッシュさん(パドレス)も体が大きく、ウエートトレをがっつりされる。報道などで見ていたので」

 球「21歳でこれほどの体は見たことがない。体重は?」

 山「107キロです。入った時が90キロぐらいで」

 球「僕は68キロでプロに入った(増量して、現役引退時には90キロ)。骨格からして違う」

 山「朝昼晩と寮食を食べて、個人的に2食分を補食しています」

 球「新人王を獲得した昨年は9勝を挙げて95イニング。今季の数字的な目標はありますか?」

 山「規定投球回はクリアしたいと思っていますが、特に防御率はこだわりたいなというのがあります」

 球「山本由伸投手(ドジャース)の影響ですか?」

 山「由伸さんを見ていると、チーム内では当たり前の数字というか…。防御率が2点台なら良くない、という雰囲気がありました。“当たり前が1点台”というのはいいことだな、と」

 球「以前に金子投手がいて、今は宮城投手や山下投手がいる。チーム内に素晴らしいメソッドがあります」

 山「僕はまだ何も成し遂げていませんし、成績も残していません。同じ時間を過ごす中でも、世界一になった(昨年3月の)WBCメンバーには同学年の高橋(宏)君(中日)がいますし」

 球「侍ジャパンの強化試合(3月6、7日)で初めて日の丸を背負うことになりますね」

 山「秋にプレミア12がありますし、再来年はWBCもあります。絶対に代表に選ばれたい。いきなり大会で日本代表のユニホームを着てびっくりせずに臨めるように、強化試合がいい機会になればと思っています」

 球「ところで、NPBで気になる投手やすごいな、と思う打者はいますか?」

 山「投手だと、佐々木朗希さん(ロッテ)がやっぱり、スピードボールで勝負していて…。実際にああいうボールを投げられている人が世の中にいるのに、自分は投げられていないので」

 球「何が違いますか?」

 山「それを自分で見つけていきたいというか。体つきもタイプも違いますが、同じ硬式球を投げている。自分にとってプラスになる部分はないかなって」

 球「嫌な打者は?(笑い)」

 山「対戦したことはないんですが、宮崎選手(DeNA)です。交流戦前にデータや映像はけっこう見るんですが、どうやったら打ち取れるのか…」

 球「僕が一番苦手な打者です(笑い)※1」

 山「データ的に真っすぐがファウルになるのかチェックしたら全然なくて。真っすぐに対してバットが遅れてきても、右翼席に入るので」

 球「僕も真っすぐとカーブとフォークの投手だった。一緒のタイプなのかな」

 

 ※1 シーズンの通算対戦成績は被打率5割3分8厘(13打数7安打)、2被弾、1死球。

 <下>に続く

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