ロッテ、13日から練習試合が始まる。投手陣の競争が本格化 二木「アピールしていかないといけない立場」、横山「圧倒できるような投球ができれば」
ベースボールキング
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2024.2.12(月) 17:37
ブルペンで投球練習するロッテ・二木康太[撮影=岩下雄太]
ロッテは13日から沖縄本島での練習試合が始まる。投手陣では、開幕先発ローテーション、リリーフの枠を巡った様々な競争が本格化していく。20年に9勝を挙げ21年には開幕投手を務めるも昨季一軍登板なしに終わった二木康太は「もちろんどんどんアピールしていかないといけない立場。何をするにもしっかりアピールできるようにやっていきたい」と覚悟を示した。同じく先発ローテ入りを狙う本前郁也は「投球の安定感というのと、強い球が投げられているので、強い球を安定して見せられるように毎試合やっていこうと思います」と“強い球”を首脳陣に見せていくつもりだ。
昨年秋からクイックで投げた時の平均球速を速くする、フォークの安定感、左打者の内側に食い込むボールを作る、この3つを取り組んでいる東妻勇輔は「今から新しいことを取り組むのはリスキーなので、やってきたことをしっかり形にできるようにしていければと思います」と話し、東妻と同学年の中村稔弥は「いくらいいボールを投げても対バッターに対して、四球とか出していたら意味がない。まずはしっかりゾーンで強いボールを投げて、バッターと勝負できるところをアピールしたいなと思います」と“制球力”をアピールしていく考え。
同じサウスポーでリリーフの枠を争うことになる鈴木昭汰は、楽天時代にチームメイトだった美馬学に繋いでもらいオフはパドレスへ移籍した松井裕樹と自主トレをし、「中継ぎとして今年はたくさん試合で投げたい。どんどん抑えて大事な場面をいずれかは任されるような活躍したい」と意気込む。
2年目の今季に向け自主トレは1人で追い込んできた菊地吏玖は「とにかく相手バッターを一人一人、1球1球思い切って投げて、どんどん抑えていくところを見てもらえたら、それが僕の持ち味になると思いますし、それがいいんじゃないかなと思います」と決意し、3年目の廣畑敦也は「自分は真っ直ぐのピッチャーだと思っているので、しっかり真っ直ぐを使って行きながら、変化球という部分の持ち球をフルに使って中継ぎだったり、先発だったり、自分の中でしっかり取っていけるようにやっていこうかなと思います」と全球種を使って抑えていく。
期待の若手高卒5年目の横山陸人は「開幕一軍を目指していますので、ずば抜けた投球、相手を圧倒できるような投球ができれば、開幕一軍に繋がると思います。そういうところを目指していきたい」と圧倒的な投球をすることを誓えば、先発ローテ入りを目指す高卒4年目の中森俊介は「結果が全てだと思いますし、その結果を出すための準備をしっかりして、いい結果を出せるように頑張って行きたい」と話した。
高卒2年目の田中晴也は「やってきたことを出すだけだと思うので、しっかりとストレートを投げ切る。その次に練習してきた変化球を自信を持って投げていって、ここから2年目なので去年と違って数字を見られてくると思うので、とにかく結果を出し続けることが大事。結果を出し続けるようにやっていきたい」と、闘志を燃やした。
ルーキーのドラフト2位・大谷輝龍は「アピールというか、自分の今できる範囲で、実力を試せたらなと思います」と自分を大きく見せようとせず、自分が今持っているパフォーマンスを発揮していく。
育成選手の土肥星也、古谷拓郎、二保旭、吉田凌の4投手も沖縄本島の移動メンバーに選出。土肥は「とにかくゼロでいくのはもちろんですけど、しっかりバッターにストレートで押し込めているところを見せていけたら」と話せば、古谷は「支配下だけじゃなくて、一軍でしっかり活躍できるように頑張っていきたい」と決意。
移籍組の育成の二保は「結果が全てですね。育成という立場もありますし、試合だったり結果を出していかないと支配下になれないと思うので結果を出してアピールができれば」と語り、吉田凌も「結果にこだわって、そこだけを意識してやっていきたい」と“結果”にこだわっていく。
昨季は先発ローテーション入りを目指していた種市篤暉、西野勇士が練習試合、オープン戦から結果を残し、先発ローテーションの座を掴み、種市が10勝、西野が8勝をマーク。リリーフでは坂本光士郎が開幕一軍を掴みシーズン自己最多の51試合に登板した。練習試合、オープン戦で結果を残し、開幕一軍の切符を掴み、そこから一軍に定着する投手が何人出てくるか、今から楽しみだ。
取材・文=岩下雄太