【日本ハム】新庄剛志監督、山崎福也は「グラビン」…メジャー305勝左腕に例える、“魔球”も評価「全然分からん」

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2024.2.9(金) 06:00

打席で構える新庄監督(カメラ・越川 亘)

 FAで加入した日本ハムの山崎福也投手(31)が8日、今キャンプ2度目のブルペン入りし、新庄剛志監督(52)からメジャー305勝左腕のグラビン級と絶賛された。一球一球、投球の意図を確認しながら102球。打席でも10球確認した指揮官は、中4日でのメジャー流起用プランも明かした。

 両腕を高く掲げる打撃フォームで、新庄監督が打席に立った。山崎は「小さいころテレビで見ていた。あの伸びるシーン、懐かしい感じがしましたね」と構える前の新庄流ルーチンを見て目を輝かせた。指揮官はいい球に拍手を送り、甘く入ったチェンジアップには左翼席(?)を指さし笑顔。「打ちにいって手が伸びるところからどっちかに動く。すごくいい真っすぐが来て、速いんだなと思いました」とたたえた。

新庄監督が例えるのが305勝左腕だ。「彼(山崎)は3球で1回を終わらせられるピッチャーの一人。全部のボールが当てやすそうで、前も言ったようにグラビン。打ちにいくと、捉えたって思ったらゴロになる」と説明。その上で「はっきり決めるわけじゃないですけど、6回ぐらいでね、中4日で。体力もありそうだし。球数少なくという意識があるピッチャーは中4日でもいけそう」と独自プランも披露した。

 ブルペンでは“魔球”にもスポットが当たった。新庄監督が「変な回転していた。8回転ぐらいしかしてなかったんじゃないかな。縫い目見えたんだけど変な動き。全然分からん。はてなボールじゃない?(笑い)」と高く評価した1球。受けた清水によると、正体はあえてストライクゾーンに投げるフォーク。空振りを狙うフォークとの使い分けで、魔球に見えたようだ。

 今後は24、25日の名護でのオープン戦で実戦デビューする見込み。「球数もたくさん投げられて、いい感覚もあったので良かった」と順調に調整を進める山崎。マウンドを託された4月2日の楽天との本拠地開幕戦へ、抜かりなく状態を上げていく。(山口 泰史)

 二刀流“GO” 〇…新庄監督が山崎の二刀流に“ゴーサイン”を出した。7日にブルペンで素振りをするなど、打ちたそうなそぶりを見せていた山崎だが「素振りしましたね。ちょっと想定はして。でも調子乗りすぎてもいけないかなと思うので、空気を読みながら動きます」。これを聞いた指揮官は「ほんとに? 聞いてみますね。なんなら特打入れる?」と事実上のゴーサイン。山崎は通算打率2割7分3厘(22打数6安打)と非凡な打撃センスにも定評がある。

 ◆トム・グラビン 1987年から2008年までプレー。球速は140キロ台中盤も、高い制球力とチェンジアップなどの変化球で勝ち星を積み重ね、20勝を5度達成した技巧派左腕。ブレーブスでは90年代にマダックス、スモルツらと黄金時代を築いた。03年にはメッツに移籍し、新庄監督とチームメートになった。

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