日本ハムの新助っ人、アニュラス・ザバラ投手（２７）＝前タイガース傘下３Ａ＝が、実戦初登板で大きなインパクトを残した。４日の紅白戦に紅組の２番手で登板。３人目の水野への初球に１６１キロを記録した。キャンプ４日目で驚がくの数字を出しての１回１安打無失点の内容に「１回目にしては満足いく結果になった」と静かに喜びをかみ締めた。

　外国人選手で最速の試合出場は、新庄剛志監督（５２）へ志願してのものだった。「レギュラーシーズンに向けて準備ができていることを明らかにしたかった」と話す意欲を、新庄監督も高く評価。「はじめての登板で１６１。２週間後はどうなるんだろうか」と期待した上で「抑え候補？　それしかないでしょ」と重要な役割を託すプランを思い描いた。

　ザバラ自身の自覚も強まった。「今までの主な役割は７、８回に投げることだったが、そういうボスの言葉があるのであれば、９回に投げるための準備も兼ね合わせてこれからしていきたい」と言った。最速１０３マイル（１６５・７キロ）右腕の心構えは「コンディションはいい時も悪い時もある。良ければいつも通り練習を続け、悪かったら２倍頑張る。それの繰り返し」。向上心あふれる男が、日本ハムの投手層を厚くさせる。

　〇…３季ぶりに日本ハムに復帰したバーヘイゲンが４日、沖縄の１軍キャンプに合流した。３日に来日し「眠いし、眠いし、めっちゃ眠い」と時差ボケに苦笑い。複数のメジャー球団からオファーもあった中「前回（２０、２１年）の２年間はコロナの時期で本来の応援、日本のプロ野球を経験できず心残りだった。オファーがあった時にすぐに戻ると決断した。投げる試合は全部勝つ気持ちでやっていく」と意気込んだ。

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