【日本ハム】離脱・清宮の穴を狙う20歳大砲 12球団一番乗り弾「ポジションが空いた」

スポーツ報知

  • ニュース

2024.2.4(日) 06:15

紅白戦の4回無死、左越え本塁打を放った有薗(カメラ・越川 亘)

 日本ハムの新庄剛志監督(52)が3日、今季初の紅白戦で早くも新戦力候補を発掘した。キャンプ初日に紅白戦を行った昨年に続き、12球団トップを切って実戦をスタート。紅組の「5番・三塁」で起用した有薗直輝内野手(20)が、左越えソロを含む2安打1打点と猛アピールした。昨季、最終戦で4番起用し5打数無安打4三振。一皮むけたロマン砲の覚醒に期待を寄せた。

 左翼から右翼への強い逆風も関係なかった。2軍から紅白戦に参加した有薗は4回、先頭で打席に入ると、高め直球を左翼席へたたき込んだ。2回にも右中間二塁打で2打数2安打。「まずはしっかりアピールしようと思いました」と笑顔を見せた。

 内野の一角として有力だった清宮が左足の捻挫で離脱。「ポジションが空いたので、自分が入ってやるという気持ちでキャンプに入りました」と強い決意をにじませた。「最終戦で4番で使ってもらって、打てなかったことがオフの取り組みにつながった」。グリップを高い位置で固定し、バットを寝かせて担ぐような構えに着手。万波をほうふつさせる新フォームで、勝負の3年目に挑む。

 新庄監督は「明日からオープン戦にかけて、この調子が続いたらポンとレギュラー入るかもしれない。楽しみ」と期待した。長打の魅力が詰まったバットで、「来そうだなって選手を僕は判断できる」と語る指揮官の心をつかむ。(山口 泰史)

 ◆有薗 直輝(ありぞの・なおき)2003年5月21日、千葉・旭市生まれ。20歳。小学2年から野球を始め、旭二中では佐倉シニアに所属。千葉学芸では高校通算70本塁打、最速148キロの二刀流で活躍。21年ドラフト2位で日本ハム入り。1軍では5試合12打席で無安打。185センチ、98キロ。右投右打。

関連ニュース

【日本ハム】バーヘイゲンが来日 4日から沖縄・名護の1軍キャンプに合流
【日本ハム】ドラ2進藤勇也、痛烈“プロ初安打”も一切笑顔なし…その理由は
【日本ハム】新庄剛志監督、12時間睡眠の理由は?「このまま続けてもらったら相当悩む」
【日本ハム】若き侍左腕が新球スラッター試投「ああいうカウントでカウントを取りたい」
【日本ハム】開幕ローテ争う2人が“場外戦” スピード表示152キロに「あれ出てないから」

記事提供:

スポーツ報知