ロッテ・田中楓基、ストレートに手応えあり!「だいぶ良くなってきました」、「強さが前に比べて出てきた」

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2024.2.3(土) 21:12

ブルペンで投球練習するロッテ・田中楓基(撮影=岩下雄太)

◆ ストレート 

「出せるものは出して、1回1回大切にしながらアピールしていきたいなと思っています」。

 このように意気込んだのはロッテの育成3年目の田中楓基だ。

 田中はストレートに課題を持って取り組んできた。昨年5月に取材した時に「まっすぐが空振りだったりファウルも取れないというのが入ってきてからすぐにわかった。まずはそこよりまっすぐに課題を絞って、やっています」と語り、8月に入ってからストレートで抑え込む場面も増え、「春先より球も強くなっていると思います。球速自体も少し速くなってきているので、手応えはあります」と話していた。

 一冬を越えて、「だいぶ良くなってきました。スピードとかじゃなくて、強さが前に比べてだいぶ出てきたかなと思います。(理想のストレートが)だいぶ投げられるようになってきました」と自信を深めた。


◆ フォーク

 落ちる変化球に関しては昨年「横の変化しか持っていないので、縦の何か落ちる球、チェンジアップ、フォークであったりどちらかはいずれ投げられるようになりたいなという意識で投げています。今年(2023年)中にいいものにできたらいいなというイメージでやっています」と、シーズン序盤はフォーク、チェンジアップを投げたりしていたが、シーズン途中からは練習はするも公式戦ではほとんど投げなかった。

 自身の中で2年目の昨季中にフォークをモノにすることはできたのだろうかーー。

 「今年はオフシーズンに落ちる球、フォーク、チェンジアップをどちらかという感じでやっていました。キャンプ中にどちらか感覚が良い方を選んで使っていこうかなと思います」。

 握り方などについては「佐々木朗希さん、河村さん、中森さんなど、いろんな人に聞いて感覚を探しながら投げています」とのことだ。

 武器であるスライダーは縦に落ちるスライダーと横に曲がるスライダーの2種類投げていたが、今季は「縦と横というよりは1個で」と縦変化のスライダーを中心に投げていく予定。ただ横のスライダーを完全に消したわけではなく、場面と状況に応じて投げていくつもりだ。


◆ 体づくり

 体づくりは目標である80キロをクリアし、昨年5月19日時点で体重は81、2キロだった。「それでも足りないなと思うところがあったので、今後体もまだ大きくしながらやっていきたい」と話していた中、「85というところをオフシーズンの目標にしていたので、そこもしっかりクリアしてこれた。今は維持する形でやっていこうかなと思います」と目標の数値を達成。

 一歩ずつではあるが、階段を登っている田中楓基。3年目の今季は「キャンプからしっかりアピールして、支配下取れるように、最後一軍で投げられているようにやりたいなと思っています」と意気込む。

 支配下選手登録になるために必要なことについては「安定してもっともっと投げられないとダメだと思うので、安定感を出してアピールしてやっていきたいと思います」と話した。その安定感を出していくために「日々のキャッチボール、トレーニング、準備のところから毎日同じコンディションで迎えられるようにすることだったり、そういうところで投球の安定感につながってくるのかなと思います」と自己分析した。

取材・文=岩下雄太

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