【日本ハム】守護神候補のザバラが「75%」の力で156キロ…ブルペンで「火の玉ストレート」の片りん見せた

スポーツ報知

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2024.2.3(土) 05:55

髪を振り乱してプルペンで力投したザバラ (カメラ・越川 亘)

 日本ハムの新助っ人、アニュラス・ザバラ投手(27)=前タイガース傘下3A=が2日、“火の玉ストレート”の片りんを見せた。沖縄・名護キャンプで来日後初めてブルペン入りし、「75%」の力でいきなり156キロを計測。新庄剛志監督(52)も期待を寄せる“進化中”の最速162キロ右腕が、早速ポテンシャルの高さを示した。

  ブルペンの空気が一変した。ラスト15球目。ザバラは集中力を研ぎ澄ますと、少しだけギアを上げた。真ん中高めに投じた球は156キロを計測。キャンプ2日目にして驚異の仕上がりを見せると「基礎的なことを確認した。(力感は)全体的に55~60%。最後だけ75%」と涼しい顔で振り返った。

 ピッチングのテーマは「(球の)速さより集中」。自ら「実戦形式で」とリクエストすると、駆け付けた新庄監督の存在に気付かないほど投球に熱中した。守護神候補の右腕は190センチ、117キロの巨漢ながらスライダー、スプリット、シンカーと全球種を低めに制球。建山投手コーチを「球が速いのは知ってたけど、あそこまで変化球がいいのは驚いた。実戦を早く見たい」とうならせた。

 愛称はスペイン語で「ランサ・ジャマ」。力強い直球を母国・ドミニカ共和国で「火を投げているみたい」と表現されたことが由来だ。この日は「(火は)ちょっとだけ。試合では一味違う球をお見せできる」と不敵な笑み。捕手を務めた清水は炎タイプのポケモンに例え「めちゃくちゃ速い。火は(最終進化形の)リザードンまでは行ってないけど、ヒトカゲぐらい。第一段階」と更なる“進化”を期待した。

 「絶好調になった時点でどれだけ調子を維持させてくれるか。(起用法は)まだわかんない」と話す指揮官に対しても「必要とされる役割を自分は全うするだけ」と謙虚にアンサー。清水とも積極的に対話を重ね、次回に向けてフィードバックを求める姿があった。左腕には祖母「ラファエラ」さんの名と「家族」を意味するタトゥーを刻む。「遠くにいるけど常につながっている。たくさん支えてくれた家族への感謝を今も思い出しながら、日本で頑張っている」。自慢の火の玉で、海の向こうへ吉報を届ける。

(堀内 啓太)

 ◆アニュラス・ザバラ(Aneurys Zabala)1996年12月21日、ドミニカ共和国生まれ。27歳。22年にマーリンズでメジャーデビュー。昨季はタイガース傘下でプレーし、3Aで53試合に登板して7勝3敗、防御率4.25。右投右打。

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