【日本ハム】新春対談 清宮幸太郎「40本以上」&野村佑希「4番」奪回を決意、新庄剛志監督を「男にする」!

スポーツ報知

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2024.1.4(木) 05:30

「2024」のバルーンを手に笑顔を見せる日本ハム・清宮(左)と野村(カメラ・堀内 啓太)

 日本ハム・清宮幸太郎内野手(24)と野村佑希内野手(23)がスポーツ報知で新春対談を行い、就任3年目を迎えた新庄剛志監督(51)を「男にする」と誓った。ともに入団後初のリーグ優勝に向け、清宮は「40本以上」、年男の野村は「4番」奪回を決意。23年に“ブレイク”を果たした万波中正外野手(23)に負けじと、2年連続最下位からの逆襲に挑む。(取材・構成=堀内 啓太)

 清宮(以下、清)、野村(以下、野)「あけましておめでとうございます!」

 ―23年は最下位に沈み、悔しさの残る一年となった。

 清「本塁打数も昨年より落ちて(18→10)、後半もすごく失速してしまった。とにかく悔しいシーズンだった」

 野「(試合数、本塁打、打点で)キャリアハイでしたけど、思い描いていた数字ではない。一年間戦えたのはよかったけど、数字的には何一つ満足できるものはなかったですね」

 ―入団してから優勝の経験がない。

 清「レギュラーで出させていただくようになってから、僕たちの活躍次第で勝敗が変わることがすごく多い。勝った時はなおさらうれしいし、若い頃より勝利に対する欲はすごく出てきている」

 野「キヨさんが言うように勝利に直結する打席が増えているし、より一層責任を感じます。(23年は)チームが上がっていけるタイミングがあった中で上に行けなかった。僕らの責任が大きい。勝ちたいです」

 ―2人の距離が縮んだのは野村が1軍デビューした20年。お互いの第一印象は。

 野「(体)デカ! みたいな。札幌ドームで初めて打撃練習を見せてもらった時は、飛距離がすごすぎてもう圧倒されましたね。エグかったです」

 清「僕は花咲徳栄(高)時代の印象がすごく強かった。当時のドラフトはずっと見てたし『あ、野村来たか!』みたいな。3年春の関東大会でめった打ちされた印象がめちゃめちゃ強かった。『これはいい選手が来るぞ』って」

 ―お互いの性格はどう分析する。

 清「何かクールぶってるよね。いいキャラつくり出してんなあって」

 野「いやいや(笑い)。やめてください。でも結構僕が一方的にしゃべっている時ありますよね。ご飯の時とか」

 清「あるある。この前、車で新千歳空港から2人で帰った時も」

 野「『一人だと寝ちゃうから乗って』って言われて、寮着くまでずっとしゃべってましたね。僕基本的によく話すんですよ。若干人見知りなんですけどね…」

 清「あんだけ話せるから絶対人見知りじゃない(笑い)。感情が表に出づらいから、それでとっつきにくい感じがあるのかもね」

 野「キヨさんは意外に頭いい。漢字とかパッて出てきたり、道覚えるのもめちゃくちゃ得意」

 清「意外って(笑い)。運転中はいかに早く目的地に行くかしか考えてない」

 野「自分は道を覚えるのが苦手なのですごいっす。だてに早稲田じゃねえなって(笑い)」

 ―新球場元年の昨季はエスコンチーム初安打を清宮、初本塁打を野村が放ち、歴史に名を刻んだ。2人にとってエスコンとは。

 清「こんな言い方するのも変ですけど、もう圧倒的すぎて、他の球場が物足りなく感じる。それぐらい本当にすごいものをつくっていただいたなって」

 野「想像を何倍も超える球場。勝った時の演出、ヒーローになった時のうれしさは格別なものがありますね。たまらないですね」

 ―入団時から高め合ってきた万波は昨季本塁打王争いを繰り広げるなど飛躍。大きな刺激になった。

 清「マンチュウはファームで苦しんでいた時からずっと見ているし、こうやってすごくブレイクして『きっかけ一つで変わるんだぞ』と。『お前らもすぐそこまで来てるぞ』って見せてもらった気がします」

 野「(2軍の)鎌ケ谷の時からずっと『キヨさんとマンチュウと3人でチームを引っ張って活躍したい』と言ってきた。(昨季も)僕が万波以上の成績を残せていれば、チームはもっと上の順位に行けたと思う。高いレベルで競い合っていきたい気持ちがすごく強い」

 ―清宮は昨年12月に渡米。進化を求めてシアトルの最新トレーニング施設「ドライブライン」で動作解析を実施した。

 清「自分の欠点や悪い癖を打球からしっかり認識できるようになって、やりたい動きと意識もよりマッチするようになった。次にすぐ修正できる力も身についたと思います」

 ―野村は昨秋行われたアジアプロ野球チャンピオンシップで侍ジャパンに追加招集。24年は年男。

 野「プレッシャーのかかる舞台を経験して特別な思いもさせてもらって、得られたものは多かった。調子が悪い時、チームが苦しい時に何とか対応できる選手になりたい。あの経験は必ず生かしていきたい」

 ―今年11月は世界野球プレミア12も開催される。日の丸への思いは強い。

 清「本当に選ばれたいですし、それに見合った活躍をしないといけない。シーズンの結果次第なので、一年間やりきりたい」

 野「出たい思いはすごくある。(アジアプロ野球チャンピオンシップは)巡り合わせもあって追加招集だったので、シーズンで結果を残しきった上でその時期を迎えたいです」

3年目結果で恩返し ―新庄監督と歩んできた2年間について。

 清「僕はたくさん我慢して使っていただいていて、すごく成長させてもらった。その恩返しを今年したい。その思いがめちゃくちゃ強いです。個人でもチームでも結果で恩返ししたい」

 野「選手を信じて『このメンバーで優勝します』と取材で言ってくださっているのを見ると、その言葉を本当に現実にしたいなって。球場にこれだけファンの方が来てくれるのは監督のおかげでもある。監督を胴上げして、男にしたいです。スターになる環境は整っていると思います」

 ―8年ぶりのリーグ優勝へ。今季の個人目標は。

 清「40本以上。そのためのいいヒントが見つかればと思ってアメリカにも行ったので。ホームランが出れば打率もついてくる。打点ももちろん伸びていくと思っています」

 野「まずは4番を勝ち取りたい。1年間4番を打ち続けたい。そこですね。数字なら(打率)3割、25発。試合に出続けた上で3割打ちたいです」

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