オリックスは２８日、京セラＤで年内の業務を納めた。山本の門出を祝福するように「ありがとうポスター」を公式ＳＮＳなどで公開。由伸が優しげな笑みを浮かべるモザイクアートだ。「１４４７０球にありがとう。」とメインタイトルを記し、公式戦、ＣＳ、日本シリーズで投げた全投球数でデザイン化した。

　昨年の吉田正（Ｒソックス）に続き、ポスティングシステムでエースの夢を後押しした湊通夫球団社長（６１）は「親のような立場で（会見を）見ていました。すごくハッピーな気持ちでした」と、すがすがしい表情。ポスターには「日本最強が、世界最強だと証明してくれ。」などとメッセージが込められ、今後は球場内を中心に飾られる予定だ。

　吉田の譲渡金は約２１億円で、山本がドジャースで１２年間プレーした場合にオリックスに渡る譲渡金は約７２億円。これまで約６０億円を投じた寮や育成設備のさらなる拡充に加え、選手育成やファン拡大を中心に使用する方針だ。山本は日本のファンに向け、３０日に大阪市内で会見を開く予定。球団を挙げて、背番号１８を応援していく。（長田　亨）

　○…オリックス・湊社長は「個人的な意見」と前置きし、山本の背番号「１８」について「それを背負う意気込みがある選手がいれば、ぜひ背負ってほしい」と、後任の台頭に期待した。球団では、００年まで在籍したイチローの「５１」が空き番のまま。「１８も５１も同じで『それを着て、俺はやるぞ』という選手が現れてくれたら。背負える覚悟と一定の実績。球団の期待度の３つが重ならないと、難しいんじゃないかと思う」と、条件を付けた。

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