【オリックス】宇田川優希 独占インタビュー「来年は中嶋監督に信頼して堂々と出してもらえる投手になりたい」

スポーツ報知

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2023.12.27(水) 05:30

オリックス・宇田川優希

 オリックス・宇田川優希投手(25)がこのほどスポーツ報知の独占インタビューに応じた。日本シリーズ第5戦で逆転負けを許した涙のKO劇の舞台裏や“WBC後遺症”から苦しみ抜いた激動の1年を振り返った。(取材・構成=長田 亨、小松 真也)

 * * *

―3月のWBC世界一に始まった激動の1年。振り返って

「昨年はシーズン後半から1軍に上がって、ポンポンって結果を出すことができました。でも、今年は大事な試合で連続で失敗したり、挫折を味わいましたね。しんどい時期も長くて…」

―日本シリーズは4試合連続登板となった5戦目に厳しい結果だった【注1】

「5戦目は首脳陣から『基本は登板させたくないけど、ピンチで三振を取ってもらいたい時に行ってもらう』と言われていました。それなのに救援を失敗して、チームに申し訳なくて…。みんなの顔も見れなかった」

―試合後は眠れたか

「いや、寝れなかったですね…。結局、睡眠導入剤を飲んで、寝たのが午前3時ぐらいでした」

―周囲の支えは

「安達さんが『お前は悪くない』と言ってくれたり、宗さんも声かけてくれて。4日の朝には、平野(佳)さんがいつも通りの声のかけ方で元気をくれました」

―平野佳さんからは

「『涙で同情を引こうとしたん? わざとやろ』って(笑い)。切り替えてやってやろうという気持ちになりました」

―3月のWBCの経験は

「大舞台で野球ができた経験は、今でも生きています。緊張して不安の中でやっていたんですが、それでも自分の投球ができたので」

―体重100キロ問題は【注2】

「しんどかったです(笑い)。2月序盤には100キロを切りましたけど、周りの監視の目が嫌で。周りが美味しそうにご飯を食べてるのを見るのも辛かった。今年もサボったわけではないですが、来年は太らずにキャンプインしたい」

―「WBC後遺症」にも苦しんだ

「WBC球が滑るので工夫して投げていたら、元の投球フォームに戻せなくなりました」

―浮上のきっかけは

「2軍調整中でしたが、6月7日の巨人戦(京セラD)の試合前練習に参加させていただく機会がありました。落ち込んでいる時に呼ばれて『ここに戻りたい』って気持ちになりましたね」

―来年に向けて

「今年は中嶋監督に怒られた分だけ、期待していただいていると受け止めました。我慢して使ってくださったので来年こそ、信頼して堂々と出してもらえる投手になりたいです」

【注1】11月2日の第5戦(甲子園)で1点差に迫られ、なおも1死二、三塁のピンチでマウンドへ。森下に左中間へ逆転2点三塁打を許し、続く大山にも中前適時打を浴びた。降板後はベンチで涙を流した。

【注2】体重100キロで2月の春季キャンプに参加。中嶋監督らから減量指令を出され、おやつ禁止など食事制限も設けられた。

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