【ソフトバンク】山川穂高、FA移籍異例の入団発表同日会見は想定以上のバッシング原因か…担当記者が見た

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2023.12.20(水) 05:10

会見中に頭を下げる山川穂高(カメラ・渡辺 了文)

 ソフトバンクは19日、西武から国内フリーエージェント(FA)権を行使した山川穂高内野手(32)の獲得を発表し、ペイペイDで入団会見を行った。背番号は25。4年総額16億円超の大型契約で加入した大砲は「マイナスからのスタート」と再出発を誓った。入団発表と同日に小規模の会場で会見が開かれるのはFA移籍では異例。時折厳しい質問も飛ぶなど、険しい雰囲気で進んだ会見の様子を担当記者が「見た」。

 “謝罪入団会見”は事前から様子が違った。本来、入団会見は発表された翌日以降に行われるものだが、この日午前11時の発表から2時間後に実施された。また、昨年の嶺井、近藤のように、FA選手の入団会見は高級ホテルの大部屋に用意された金風(びょうぶ)の前で行われるのが通例だが、今回は本拠地球場内の小部屋。テレビカメラ8台に対し、報道陣用のイスは46席、立ち見の関係者もあふれ、注目度と反比例した対応だった。

 何から何まで異例ずくめ。球団関係者は「いろんな状況をかんがみて、粛々と実施させていただきました」と説明した。今回寄せられた世間からのバッシングは球団の想定を超えていたようだ。今季でプロ野球記者は通算8年目。これまで何人もの入団会見を見てきたが、ピリピリとした雰囲気を含めて初めての体験だった。(ソフトバンク担当・中村 晃大)

 ◆山川を巡る騒動の経緯 「文春オンライン」が5月11日、山川が昨年11月に当時20代の知人女性に対して、都内のホテルで性的な暴行を加えたとして被害届が出されていると報道すると、球団は翌12日に「総合的に判断してコンディション的に」との理由で山川の出場選手登録を抹消。5月23日に強制性交容疑で書類送検され、8月29日に不起訴に。球団は9月4日に無期限の公式試合出場停止処分を科したが、非公式戦にあたる10月の「みやざきフェニックス・リーグ」に実戦復帰した。

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