【ソフトバンク】山川穂高の獲得経緯を三笠杉彦GMが説明「多方面の聞き取りを行い」「必要な戦力であると判断」 異例の入団会見

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2023.12.19(火) 15:25

入団会見に臨む山川穂高(右、左は三笠杉彦取締役GM)(カメラ・渡辺 了文)

 西武からソフトバンクにFA移籍した山川穂高内野手が19日、ペイペイDで入団会見に臨み、背番号25のユニホームを初披露した。山川の第一声が謝罪で始まった異例の会見。三笠杉彦GMが獲得経緯を説明した。

 「山川選手の選手としての評価については、皆さんご存じの通り、侍ジャパンに選出されて本塁打王を獲得して、日本を代表する右のホームランバッターということで評価をしている。ホークスは左に近藤君、柳田君と強打者が多いですので、この打線に山川選手が加わると、より破壊力のある打線になると、山川選手を戦力として必要であると考えておりました。一方で、皆さんご存じの通り、今年は試合の出場が少なくて実戦の機会が少なかったので、我々としても10月のフェニックスリーグで視察したりして、来季しっかり戦えるんじゃないかというような評価に至っております。また、山川選手については今年5月に書類送検をされ、8月に嫌疑不十分ということで不起訴処分になりました。我々としまして本事案に関しまして、山川選手本人と山川選手の代理人、可能な範囲で多方面の聞き取りを行い、不起訴となった経緯について理解を深めました。不起訴になったことの調査をもらったのですが、本件は不貞行為に端を発していることで、本人も深く反省していますし、今後は家族の理解とサポートを得ながら、野球に対して真摯(しんし)に向き合う姿勢と気持ちを確認をしています。この大前提があった上で、山川選手の野球選手としての能力を評価し、当球団にとって必要な戦力であると判断した結果、球団の交渉を行い、本日の発表となりました。最後に福岡ソフトバンクホークスとしましては、現在も啓蒙活動や研修などは定期的に行っていますが、行動規範の作成や相談窓口の強化、啓蒙活動のさらなる強化をソフトバンクグループのコンプライアンス部門と連携しながら、強化をしていきたいと考えています」

 今年5月に自身の不祥事が発覚した山川は、西武から無期限の公式試合出場停止処分を科され、今季17試合の出場に終わったが、故障者特例措置によって国内FA権を取得。11月14日に同権利を行使したが、「FA宣言が持つ、選手の権利として定められた制度という理解を超え、これまで聞くことがなかった声をお聞かせ頂くことで、自分自身を戒めることとなるのではないか」「これからの野球人生に対して重い責任を持ち続けることの覚悟」などと文書で理由を説明しただけで、その後は沈黙を貫いてきた。水面下で獲得調査を進めていたソフトバンクは山川のFA宣言から約1か月をかけ、不祥事などに関する独自調査を慎重に進行。総合的に問題なしと判断し、今月13日に山川の代理人と接触した。4年総額16億円超の大型契約で大筋合意。17日に山川側が宣言残留を認めていた西武に断りの連絡を入れ、あとはソフトバンクからの正式発表を待つだけだった。

 ◇山川を巡る騒動の経緯 「文春オンライン」が5月11日、山川が昨年11月に当時20代の知人女性に対して都内のホテルで性的な暴行を加えたとして被害届が出されていると報道すると、球団は翌12日に「総合的に判断してコンディション的に」との理由で山川の出場選手登録を抹消。以降は3軍で練習を続けた。5月23日に強制性交容疑で書類送検され、8月29日に不起訴に。球団は9月4日に無期限の公式試合出場停止処分を科したが、非公式戦にあたる10月のフェニックス・リーグに本人が志願して実戦復帰を果たした。

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