オリックス・宮城大弥投手（２２）の来季年俸が「由伸超え」することが１７日、確実となった。今季１０勝を挙げ、３年連続で２ケタ勝利をクリアした左腕について、球団側は年俸８０００万円からの大幅アップを検討。高卒５年目の投手では、２１年山本の１億５０００万円に並ぶ球団最速の１億円突破で、金額で上回る可能性が高くなった。

　今季は３月のＷＢＣから大きく調子を落とすことなく、自己最高の防御率２・２７をマーク。山本（１完封）をしのぐ３完封は、広島・九里とともに両リーグ最多だった。今後に予定される契約交渉では、倍増が攻防ラインとなるもよう。１億６０００万円で更改すれば、球団の高卒５年目では９６年のイチローと同じ最高額となる。

　高卒２年目から先発の軸を務め「オリックスには、山本由伸さんという目標がいる。少しでも近づきたいし、追い越せるものなら追い越したい」と、背中を追いかけてきた。偉大な先輩はポスティングシステムでメジャーに移籍する予定で、宮城が新エースの筆頭候補になる。強い責任感を示すように、大阪・舞洲で自主練習に励んでいる。２１年の新人王を除き、初の個人タイトルも目標。「由伸超え」が励みになることは間違いない。

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