西武・金子侑司外野手が１６日、さいたま市桜区のサイデン化学アリーナさいたまで車いすバスケットボール体験とスペシャルトークショーを開催した。

　「一つでも二つでも社会に何か残せたら」との発想から、車いすバスケットボールチームの埼玉ライオンズと特別コラボを企画した。体験コーナーでは車いすに乗ったことのない金子が競技用の車いすを操作。ライオンズの選手の指導で３ポイントシュートに挑戦すると、見事にネットを揺らした。アドバイスを送った北風大雅選手も「初めて車いすに乗って３ポイントを決めるのはすごいです」と金子のセンスのよさに感嘆するばかりだった。

　トークショーではファンからの質問に「トライしていくことは大事」「新しいことにチャレンジできてよかった」と返答。来季の目標を数字で問われると「今シーズンは苦しくても温かい声をかけてくれる人がいっぱいいたので、そういう人たちに少しでも笑顔になってもらったり、喜んでもらえるように。それをグラウンド上の自分の表情であったり、姿で表現できたら。あとからいい数字がついてきてくれたらと思います」とキリッとした表情で答えた。

　この日のチケット、Ｔシャツ、タオルといったコラボグッズの売り上げから原価を引いた額を埼玉ライオンズに寄付する。「（ファン、障がい者と）近いイベントにして健常者の方に知ってほしかった。お互いにスポーツをやっている人間としてリスペクトしている部分があったので、僕自身本当にいい機会になりましたし、今後の人生に役立ついい機会だったと思います」とうなずいた。

　盗塁王２度のスピードスターも今季は４７試合で打率１割７分９厘、１盗塁と不本意な成績に終わった。来季へ向けて「自分自身変えなきゃいけない部分もあるだろうし、野球も人生もトライして失敗しての積み重ね。挑戦していく気持ちは忘れずにやっていきたい」。新たな刺激を受けてレギュラー奪取へ弾みをつける。

関連ニュース

・【西武】韓国サムスンがマキノンと契約　公式サイトで発表
・【西武】公式パフォーマンスチーム「ｂｌｕｅｌｅｇｅｎｄｓ」２０２４年メンバー決定　２月に単独公演も
・【西武】球団初のＯＢ戦のチケットが完売　東尾修氏、デストラーデ氏、秋山幸二氏らレジェンドが多数参加
・【西武】最速１５９キロ左腕ジェフリー・ヤンを獲得「チームの優勝に貢献できる準備ができています」
・【西武】平良海馬、最優秀中継ぎのち先発１０勝以上は摂津正以来２人目…記録２０２３