オリックス・山岡泰輔投手（２８）が１１日、大阪・舞洲の球団施設で契約更改した。７２００万円とみられた今季年俸は８０００万円だったことが判明し、１０００万円増の９０００万円でサイン。４年ぶりに越年交渉も回避し「新しい経験をさせてもらったシーズン。すごく楽しかった」。開幕ローテ入りから１２先発した右腕は７月中旬に中継ぎに配置転換。プロ初セーブを含めた３セーブを挙げるなど、リリーフ１９登板で救援防御率１・９１の好成績を収めた。

　さらなるフル回転へ、秘策は“由伸フォーク”だ。これまでフォークは習得できずにいたが、レギュラーシーズン終了後に山本に直球との見分けがつきにくい必殺球を教わった。「コツだったりを全部、（同僚の）東と一緒に聞いた。他の人と違う感覚があって納得できた」。今季は得意のスライダーを狙われ、苦しんだシーンもあっただけに完全マスターを目指す。

　来季の役割に「こだわりはない。どこの場面でも」と任されたポジションを全うする考え。先発陣はエース山本のメジャー移籍が確実で、１１勝の山崎福も日本ハムにＦＡ移籍した。“ジョーカー”として、リーグ４連覇に欠かせないピースになる。（小松　真也）

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