楽天の酒居知史投手（３０）が６日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の５６００万円でサインした。

　今季は開幕を２軍で迎えるも４７試合に登板し、５勝３敗、防御率２・９８。今季初登板となった４月２１日の日本ハム戦（楽天モバイル）から１３試合連続で無失点を記録したが「８、９月は登板をすごく減らして、２か月間はほとんど消化不良だった。開幕も１軍で迎えられなかったので６０点ぐらい」と自己評価をした。

　５日には則本昂大投手（３２）が契約更改交渉後の会見でクローザーを務めると発表。酒居はネットニュースで知ったというが「則本さんよりもいいなと思ってもらえれば、ぜんぜんクローザーでもやらせてもらえると思う」。対抗心に火が付き「そこ（９回）の目標はつぶしていない。よりいいところで投げられるように準備するだけです」と狙いを定めた。

　さらなる進化を目指す。クローザー争いに食い込むため、今後は球速アップを目指す。現在は平均球速が１４４キロ程だが、１４８キロまで上げたいと明かし「僕もまだまだ進化できると思う。則本さんは球が速いけど、僕にも経験があり球数も投げてきた。平均１４８キロを出せば引けは取らないと思う」と決意を示した。

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