広島から国内フリーエージェント（ＦＡ）権を行使し、オリックスに移籍した西川龍馬外野手（２８）が１日、大阪市内のホテルで入団会見を行った。４年総額１２億円の大型契約で、背番号は「７」に正式決定。地元・大阪へ戻る天才打者は自身初の全試合出場と最多安打を目標に掲げた。

　再スタートの前に、筋を通した。「これは決めていました。カープだったので」。１６年から８年間、大きく成長させてくれた古巣への感謝の思い。チームカラーだった赤のネクタイを締めて会見に臨んだ。「今まで自分のやってきたことが、どれだけ通用するのか」と新たなパ・リーグでの挑戦にノルマ設定も明確だった。

　今季はリーグ２位の打率３割５厘。天才打者と呼ばれる一方で、タイトルとは縁がなかった。「第１目標にやりたい」と全試合出場を大前提にし「自分は積み重ねていく方がいい。最多安打あたりは狙いたい」と言い切った。オリックスにＦＡ加入した野手が移籍１年目で打撃タイトルを獲得すれば初めて。「しっかり成績を残さないといけない」と自覚をにじませた。

　プロ入り時の「６３」も候補にあったが、昨季まで在籍した吉田正尚（Ｒソックス）から背番号「７」を継承。敦賀気比の先輩でもあり「まあ、頑張れや」とシンプルに激励された。「プレッシャーはある。（リーグ）４連覇を逃せば『俺が来たからや』と言われかねない。そうならないためにも、結果で示したい」。かつて京セラＤで中村紀洋やローズを応援した少年が、新看板として仲間入り。有言実行の戦いが始まる。（長田　亨）

関連ニュース

・【オリックス】昨年の森友哉に続き、西川龍馬のＦＡ補強に成功　４年総額１２億円…福良淳一ＧＭ「本当にホッとしました」
・【オリックス】西川龍馬が入団会見「やっとオリックスの一員になれた」広島からＦＡ移籍…背番号は吉田正尚の「７」
・【オリックス】ドラフト６位・古田島成龍「顔が似ていると言われる」ラオウ・杉本裕太郎と昇天ポーズ共演熱望
・【オリックス】ゴンザレスが残留へ　打率・２１７も万能な働きぶり評価　ワゲスパックは退団へ
・【オリックス】社会人の新人３選手に背番号「９０」台　その意図は…編成部幹部「出世番号にしてほしい」