西武・岡田雅利捕手が１日、埼玉・所沢市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、２０００万円減の１０００万円（金額はいずれも推定）でサインした。

　減額制限を大幅に超える額を提示された岡田は、会見場に姿を見せると「言いたくない」と苦笑した。今季が３年契約の２年目だが、年俸は変動制。「本当に何もできていない状態だったので、契約してもらえるだけでありがたいです」。左膝の故障の影響もあり、昨季の出場は１試合。今季は３月に左膝関節にかかる荷重位置を修正する手術を受けたため、１年間をリハビリに費やした。「ランニングの頻度も上がってきましたし、７割くらいで走れています」と状態を説明した。

　今季は２年目の古賀が１００試合に出場するなど成長し、来季は楽天から炭谷が復帰。捕手陣の争いが激化する。「若い選手が底上げしてくれて古賀、下の選手が頑張ってくれています。銀仁朗さんが戻ってきて自分的にはマイナスですけれど、今は投手陣が頑張っているので、銀仁朗さんが入って絶対に順位も上がると思う。いろんな経験をされているので吸収して、『あのベテラン２人頑張っている』という風に言われるのがベストかなと思います」と相乗効果を期待する。

　現時点での目標は２月のキャンプインから練習に参加すること。「まずは１、２軍関係なしにしっかり復帰することが一番大事なことだと思いますし、１軍の舞台でどんな形でもいいのでファンの方に『岡田が戻ってきた』と言われるように頑張っていきたいと思います」。明るいキャラクターで捕手陣のみならずチームのまとめ役としての役割も期待される３４歳。復活の時をファンは待ち望んでいる。

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