【楽天】銀次が引退決断 東北を愛し東北に愛された安打製造機 今後は球団経営支えるポストに

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2023.11.22(水) 05:00

22年9月3日、延長10回、代打の銀次が、サヨナラとなる押し出し四球を選び、ガッツポーズ

 楽天・銀次内野手(35)が現役引退する意向であることが21日、分かった。05年に盛岡中央から高校生ドラフト3巡目で入団し、今季は1軍で6試合に出場し、打率1割、1打点。22日の記者会見で正式に発表される見込みで、球団最長となる18年目を終え、ユニホームを脱ぐ覚悟を決めた。

 東北のために、力を尽くした。12年に1軍に定着すると、13年にはリーグ4位の打率3割1分7厘をマークし、球団初のリーグ優勝と日本一に貢献。14、17年にはベストナイン、17年にはゴールデン・グラブ賞にも輝いた。19年には国内FA権を取得したが「東北のために自分ができることは、ここでプレーすること」と残留。岩手・普代村出身の生粋の東北人として被災地訪問を行うなど、東北の復興へ尽力した。

 今季は春季キャンプから2軍暮らしが続いたが、若手の手本として率先して声出しを行い、伸び悩む若手に助言を送るなど良き兄貴分として背中でけん引した。9月22日に初昇格し、同25日の日本ハム戦(エスコン)では9回に代打で出場すると、決勝打を放ち「今日、このために練習してきた。まだまだやらなきゃいけない」と前を向いていた。

 球団から構想外を通告された直後は現役続行を希望していたが、熟慮の末に現役を退く決断を下した。通算1240試合に出場し、打率2割9分、28本塁打、471打点をマークした功労者に対して、球団は23日のファン感謝祭でセレモニーを行う予定。今後は球団経営を支えるポストに就く見込み。東北を愛し、東北に愛された銀次ならではの“アンバサダー”的な役割も期待される。みちのくの安打製造機がバットを置く。

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