西武・古賀悠斗捕手が２１日、埼玉・所沢市の柳瀬小学校を訪問した。球団が取り組んでいる「所沢市立全小学校応援プロジェクト」の一環で、ユニホーム姿で打撃指導するなど児童と交流し、夢をテーマに講演した。

　「夢をかなえるために必要なこととか、夢をかなえるためには何をしたらいいのかを自分の経験上で話し、その夢に向かって諦めずに毎日続けることを伝えました」と児童に熱弁をふるったという。古賀の子どもの頃の夢はプロ野球選手。そして、メンバーに選ばれたさきのアジアプロ野球チャンピオンシップでは優勝に貢献した。「第１目標の夢をかなえましたけどいろいろと夢が出てきて、アジアチャンピオンシップに選出していただいたら、そこでの頂点がまた夢になってくるし、いろんな分野での夢が出てきて、それも達成でき、今はよかったかなと思います」と夢を実現させた喜びを口にした。

　１９日の韓国との決勝戦ではタイブレークの延長１０回に代打で出場し、１球で送りバントを決めてサヨナラ勝ちにつなげた。「シーズン中でもここ一番という１球の重みはあるんですけど、また違った重みがあって。特にあの場面は。ずっとベンチで試合を見ていて、流れを見た中で一発で決めないといけないという気持ちで打席に入りました。ファウルにして２球目で決める流れと、１球目で決める流れでは…。野球は流れのスポーツなので、すごく緊張した１球でもあったんですけど、すごく自信になった１球でもありました。井端監督にあそこで起用してくれたことに感謝しています」。これまでの野球人生の中でも一番という重圧の中での成功体験は、この先もきっと生きるはずだ。

　今大会は２３歳以下の選手を中心に選ばれたが、目指す次の夢はトップチーム入り。来年開催されるプレミア１２での侍ジャパン入りも目指していく。「優勝して終わった後も『またみんなでシーズン終わって、またこのユニホームを着て集まれるように頑張ろう』と最後のミーティングで話したので、自分も何とか食らいついてこの場所に行けたらいい」と誓いを立てた。この日の小学校訪問ではユニホームで児童と触れあったが、アジアナンバー１の反響は？「自分のことを知らない子もいるんじゃないかとか思いつつも…。源田さんのように、誰が聞いてもわかるような選手になっていきたいなと思います」。西武、さらには侍ジャパンの正捕手という夢をかなえていく。

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