【日本ハム】金子千尋氏が2軍投手コーチに就任「アメリカのいいところをチームに還元できるように」

スポーツ報知

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2023.11.18(土) 17:26

就任会見を行った日本ハムの稲葉篤紀2軍監督(中央)と金子千尋2軍投手コーチ(右)、浦野博司2軍投手コーチ(左)

 日本ハムは18日、24年シーズンのファームコーチングスタッフを発表した。

 昨季限りで現役を引退した金子千尋特命コーチは投手コーチに就任。千葉・鎌ケ谷のファーム施設で稲葉篤紀新2軍監督、浦野博司新2軍投手コーチとともに会見に臨み「今年は特命コーチとしてアメリカに行かせてもらい、いろいろ勉強させてもらったので、アメリカのいいところをしっかりチームに還元できるように(したい)。そして2軍から、1軍監督、投手コーチが使いたいと思う投手がたくさん育つように一生懸命頑張りたいと思います」と決意表明した。

 金子氏は2004年のドラフト自由枠でオリックスに入団。14年にはリーグMVP、沢村賞、最多勝、最優秀防御率、ベストナインの5冠を達成するなど通算130勝をマークした。19年に移籍した日本ハムでは4年間プレーし、球場に一番乗りするなど野球に取り組む姿勢は若手の手本であり続けた。来季はファームで投手陣の育成を託され「1軍に必要だと思われる投手をしっかり送り出す準備を(したい)。優勝するために欠かせない投手を育てていければ。みんないい球を投げる。タイトルを取るためには1年間投げ続けないといけない。技術もそうですけど、強さ、体力、投げ抜ける強さを、いい選手で終わらないように僕も考えながら促していけたら」と思いを口にした。

 今季は「特命コーチ」として日米を往復。米大リーグ・レンジャーズで指導者としての経験を積み「データからのピッチングを見させてもらった。日本の野球とアメリカの野球は多少違いがある。全部があてはまるというと、そうではない。うまく日本の野球に順応できるように、自分でしっかり考えて選手に伝えたい」。米国の選手は“データ慣れ”していることも例に挙げ「データは基本、数字。選手やコーチが数字に慣れている。言われた時にすぐ頭の中で理解できる感じ。向こうではすぐに投手が反応して、次にどうするか、ができていた。ちょっとずつ数字慣れすることが今後の若い選手には必要なので、やっていきたい」と思い描いた。

 1軍は2年連続最下位と低迷。現役時代に数々の栄光をつかんだレジェンド右腕が、再建への土台作りに尽力する。

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