【日本ハム】ドラフト1位・細野晴希が目指すのはカズ…球界のレジェンド目指し「長くやるのが一番大事」

スポーツ報知

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2023.11.18(土) 08:13

坂本スカウト(左)から贈られた花束を手に笑顔の東洋大・細野(中央、右は大渕GM補佐兼スカウト部長、カメラ・島山 知房)

 日本ハムからドラフト1位で指名された東洋大・細野晴希投手(21)が17日、都内の同大学白山キャンパスで入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高、年俸1300万円(金額は推定)で仮契約した。同じ誕生日(2月26日)のプロサッカー選手・三浦知良(56)=オリベイレンセ=のように長く現役生活を続け、世界の頂を目指してプロ野球生活をスタートさせる。

 野球界の“キングカズ”を目指し、細野が次のステージに進む。ポルトガル2部で現役を続ける三浦と同じ、2月26日生まれの左腕は「長くやるのが一番大事なので、長くできるように体づくりをしていきたい。40歳くらいまでちゃんと投げられたら、そんな幸せなことはない」と理想像を掲げた。

 仮契約の交渉は異例の1時間以上に及び、今後の育成プランなども話し合った。本人は色紙に「開幕一軍」と記したが、目指す場所はもっと先にあり「(開幕1軍など)目先のことにこだわりたくない。(目指すのは)日本の山ではなくて、世界に通じる山。それぐらいのスケール感で我々も準備しないといけない」と大渕GM補佐兼スカウト部長。アマチュア球界随一のポテンシャルを持つ逸材を、じっくりと時間をかけて育成していく考えを示した。

 直球の最速は158キロだが、最高峰の舞台で活躍し続けるには課題の「制球力」改善が必須。幸いにも、球界トップクラスの制球力を誇る加藤貴之投手の日本ハム残留が決まり「話せる機会があると思うと(残ってくれて)うれしい。コントロールがいいイメージがあるので、色々話を聞いてみたい」と弟子入りを志願した。

 先発、中継ぎ、抑え含めて現時点での起用法は未定で、細野は「任されたところで投げたい。チームに貢献できた結果が、新人王とかほかのタイトルを取れれば」。沢村賞、最多勝、世界一―。将来日本代表エースの座を狙う未完の大器が、北の大地で大きく羽ばたき、野球界のレジェンドまで上り詰める。

(島山 知房)

 ◆細野 晴希(ほその・はるき)2002年2月26日、東京都生まれ。21歳。小2から野球を始め、投手兼一塁手。東海大菅生中では軟式野球部。東亜学園高での最高成績は都大会4強。東洋大では1年秋からベンチ入り。大学日本代表に選出され、7月の日米大学野球選手権優勝に貢献した。180センチ、86キロ。左投左打。

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