オリックスが国内FA権の行使を表明した広島・西川龍馬外野手（２８）の獲得に本腰を入れることが１４日、分かった。攻撃力強化に不可欠な戦力として、本格調査を進めてきた左の好打者。ＦＡ権を行使したことで、球団方針を決定した。

　昨年は西武から森を獲得。攻守の要としてリーグ３連覇に貢献したが、２年連続のＦＡ補強に追い風が吹いてきた。この日までに、オリックスと同様に本格調査してきたソフトバンクが野手のＦＡ補強について西武・山川に一本化したもよう。西川本人もパ・リーグの野球に興味を示しており、地元・大阪出身と“地の利”もある。敦賀気比では昨季までの看板打者だったＲソックス・吉田正の１年後輩という縁も。環境を変え、新たな挑戦に臨もうとする意思を全力で受け止める。

　今季のチーム打率２割５分、１０９本塁打はともにリーグトップ。しかし、外野の主力で規定打席に到達したのは中川圭だけ。打線全体に厚みを加えたい球団は、セ２位の打率をマークした西川の打撃技術を高く評価し、熱視線を送ってきた。

　１５日にＦＡ宣言選手として公示されるが、現時点で本腰を入れているのはオリックスのみとみられる。１６日の交渉解禁に備え、４年契約をベースとした条件面を整えていく予定だ。常勝軍団としての来季目標はリーグ４連覇と日本一奪回。一気に天才打者を口説き落とす。

関連ニュース

・【オリックス】ドラフト４位・堀柊那が早くも闘志メラメラ「負けたくない」上位３人が高校生…将来の正捕手候補が仮契約
・【オリックス】森友哉太っ腹、頓宮裕真の首位打者祝いに高級腕時計ロレックス　しかもプレミア商品で数百万円
・【オリックス】育成５位の四国ＩＬ愛媛・河野聡太と仮契約「ＧＧ賞やベストナインを取れる選手に」
・森繁和氏、「サンモニ」で日本Ｓ７戦目で敗れたオリックス・宮城大弥を気遣う…「プレッシャーがすごいキツかった」
・【オリックス】小田裕也、大城滉二が残留　今季初取得の国内ＦＡ権行使せず　球団高評価の内外野スペシャリスト