ロッテ・山口航輝「今しかできないことを色々と試したりしています」今季の悔しさを来季晴らせ!

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2023.11.11(土) 10:00

打撃フォームを確認する山口航輝選手[撮影=岩下雄太]

 ロッテの山口航輝はZOZOマリンスタジアムで行われている秋季練習で、確実性を上げるため連日バットを振り込んでいる。

 昨季はチームトップの16本塁打を放ち、プロ5年目の今季は練習試合、オープン戦で合計7本のアーチを描き、開幕前に目標に掲げていた30本塁打達成に期待がかかったが、今季の本塁打数は14本だった。「自分自身にとって情けないシーズンだったと思います」と悔しがった。

 この秋は「確実性をしっかり上げるためにやっていくのと、体全体を使ってもっともっと、今追い込んで体もきつい状態ですけど、その中でも下半身から使ってバッティングをしないと意味がないと思います。そこは意識してやっています」と“確実性”を上げることを重点に置いて、バットを振る。

 フェニックス・リーグから戻ってきた11月1日の秋季練習では両足が突っ立ったフォームで両腕を高く上げたフォームで打ったり、2日の練習では左足を大きく上げて打ったり、ノーステップ気味で打ったり、少しヒッチしたようなフォームで打ったりと、「福浦さんとか修さん(村田修一打撃コーチ)と話しながら、今しかできないことを色々と試したりしています」と色々な構えを試していた。

 打球方向も「今はセンターを中心に返すことをイメージして、コースに逆らわないように。全方向にホームランを打つためにやっていかないといけないと思っています」と、どの方向でも本塁打が打てるように練習する。

 また、バットもこの秋季練習では「岡本和真さんモデルです。(CSの)最後からこの形のバットで打っていました。(CSで打っていた)白黒(のバット)と同じ形なので、松ちゃん(松川虎生)からもらって打っています」と、10日の秋季練習を除いて、巨人・岡本和真モデルの黒茶のバットで打撃練習を行っている。

 岡本和真モデルのバットを使うようになった理由について山口は「振りやすいしバランスも良かったので、試してみて良かったのでちょっと使ってみようかなと思って使っています」と説明した。

 18年12月4日に行われた新入団会見で掲げた「ホームランも30本以上打って、ホームランを獲りたい」という目標は、今も変わらない。「同級生だし意識する部分はあるので、すごいなと思ってみていました」と、山口と同じ右投げ右打ちの外野手で、同学年の万波中正(日本ハム)はポランコ(ロッテ)と共に本塁打王を争った。来季は本塁打王争いに山口も加わり、ハイレベルな競争に期待したい。

 そのためにも、この秋、シーズンオフの過ごし方が大事になってくる。シーズンオフは「まずはしっかりと1年間戦える体、体力をしっかりつけて、食事の面だったり、私生活の面で野球に対して意識を高く持ってやっていきたいと思います」と山口。プロ6年目となる来季、飛躍のシーズンに向けた戦いはもう始まっている。

取材・文=岩下雄太

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