ソフトバンクは６日、高橋礼投手、泉圭輔投手と巨人のアダム・ウォーカー外野手の交換トレードが成立したことを発表した。

　右アンダースローの高橋礼は２年目の１９年に先発で１２勝して新人王。同年の巨人との日本シリーズ第２戦では７回１安打無失点と好投し、１１月のプレミア１２では侍ジャパンに選ばれて巨人の中川、小林、坂本、丸らと世界一に輝いた。２０年は救援で５２登板。今季は１軍で５登板も、２軍では２１登板（１４先発）７勝１敗１セーブ、防御率１・２４と復活の兆しを見せた。１軍首脳陣の信頼を得られなかったが、新天地で復活する可能性は十分にあるだろう。

　この日は、泉とともに福岡・筑後市内の球団ファーム施設で行われている投手秋季キャンプにスーツ姿で現れ、朝の円陣でそれぞれ選手、関係者にあいさつを行った。その後取材に応じた高橋礼の主な一問一答は以下の通り。

―今の気持ちは

「ここ３年間はホークスで結果が出ずに、貢献できていなかったといのもありますし、今は現役ドラフトとか、トレードもそうですけど、移籍をするというのはすごくプラスなことというふうに捉えて、いろんな可能性を感じて頑張っていきたいと思います」

―ホークスで一番の思い出は

「思い出と言ったら、日本シリーズでジャイアンツを相手にいい投球ができたことですけど、思い返すとしんどい時間が長かった３年間の方が思い出されるかなという感じです」

―当時の日本シリーズの相手だった巨人への移籍

「最初聞いた時はよく分からない感情でしたけど、自分の野球人生というのは別にホークスじゃないと続けられないってわけじゃないですし、どこに行っても野球って同じルールで、同じスポーツで、同じように自分がやっていくことって変わらないので」

―現役ドラフトで阪神に移籍し、大活躍だった大竹の今季の姿を見て

「登板機会をもらって、それで結果を出して、今の立場というのをつかみとってるので、僕にとってはいい例になったかなと。（日本ハムの田中）正義さんもそうですし、任されて、託されてマウンドに立つってすごく選手にとってもいいことだなと感じましたし、もしかしたらジャイアンツでも自分もそういう立場になるかもしれないので。本当に前向きにやっていければと思いますね」

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