【オリックス】中嶋聡監督 連続日本一逃すも「まだまだ本当に伸びしろのあるチーム」来季へ意気込み

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2023.11.6(月) 05:25

日本一連覇を逃し、ベンチで肩を落とすオリックスナイン(カメラ・義村 治子)

◆SMBC日本シリーズ2023第7戦 オリックス1―7阪神(5日・京セラドーム大阪)

 気丈に現実を受け入れ、ファンに最後のあいさつをした。オリックス・中嶋監督の目は、少し赤かった。「悔しいですよね。勝って終わるのと、負けて終わるのでは、全然違う」。3勝4敗。2年連続日本一の夢は散った。先発・宮城が5失点でKOされ、試合後に号泣。打線も頓宮のソロだけだった。

 第1戦は山本で0―8の完敗。ベンチ裏で元気いっぱいの声が聞こえてきた。「心配かけました。治ったっす!」。杉本だった。CS最終Sで左足首を負傷。中嶋監督は、手術が必要なほどの症状でも試合に出ようとした心意気を買った。

 杉本が先発に戻った第5戦は、2点リードの8回に救援陣が一挙6失点で逆転負け。指揮官は、降板を告げたマウンド上で、山崎颯に冗談を飛ばした。「シリーズに弱いの、忘れとったわ」。この試合で決勝打を浴び、涙を流した宇田川も第6戦の試合前に呼んだ。「試合に出してるのはこっち。堂々と帰ってこい」。勝敗の全責任をかぶり、いつも選手の背中を押した。

 4連覇と日本一奪回を目指す来季は、絶対的エースの山本がポスティングでメジャー移籍。チームは変革期を迎える。「まだまだ本当に伸びしろのあるチーム。新しい戦力が入ってこないと、厳しい戦いになる」。20年まで6年連続Bクラスだった老舗球団をよみがえらせた事実は変わらない。知力と戦略を駆使し、新たな花を咲かせる。(長田 亨)

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