【日本ハム】吉田輝星、秋季キャンプ初ブルペン 新庄剛志監督から助言と期待「頼むぞ」「去年のフォームに戻した方がいいんじゃない?」
スポーツ報知
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2023.11.5(日) 13:32
日本ハム・吉田輝星投手(22)が4日、エスコン秋季キャンプで初めてブルペン入りし、新庄剛志監督(51)から「頼むぞ」と“復活”を期待された。今季は1軍で3登板に終わり、未勝利で防御率9・00。新任の武田久投手コーチ(45)の加入もきっかけに、来季こそ確かな地位を築くことを誓った。
集中力を研ぎ澄ませた。揺るぎない覚悟を胸に、吉田が腕を振った。1万3900人が駆けつけた秋季キャンプ4日目。新庄監督が見つめる前で初ブルペンに臨み「今年はずっと2軍にいた。1軍で自分のポジションを明確にしたい。自分の力でつかみ取りたい」と約40球の熱投を見せた。
「頼むぞ」。投球前、指揮官に両肩を持たれた。ブルペンでは「去年よりちょっと腕が横振りになっているように見える。去年のフォームに戻した方がいいんじゃない?」と助言を受けた。右腕は「自分の感覚も実際そうだった。横振りになると操りきれないぐらいの真っスラになってホップ成分も消えてくる」と自らの球質を理解し、すぐに修正に取りかかった。
もう一度“火の玉ストレート”を追い求める。昨季は元阪神・藤川球児氏(43)=スポーツ報知評論家=に伝授された直球を武器に、自己最多51試合に登板。今季は更なる飛躍を目指して新フォームに挑戦したが、そこで迷いが生じた。「考えながらやってみたけど頭でっかちは向いてなかった。まずは打者を抑える事が一番大事」。心も投球フォームも、原点回帰すると決めた。
援軍も加わった。身長175センチの吉田にとって新任の武田投手コーチは最高の教材。早速この日は「身長も(投球)スタイルも同じ感じだから」と不調時の立て直し方や得意球だったシュートの有効性を教わり「新鮮で参考にしたいとすごく思った」と多くを吸収した。
長い2軍生活でも下を向かず「今年2月に買ったスーツが危ない」と分厚い胸板、屈強な太ももを手に入れて帰ってきた。甲子園で“金農旋風”を巻き起こした18年のドラ1も来季で6年目。中継ぎでの起用を前提に「実力と結果でシーズンが終わる頃に『ここのポジションに固まったな』って言われるように」。鍛錬の秋は続く。
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