オリックス・山本由伸が“魂の138球”で日本一へ逆王手! 坂口氏「いろんな覚悟が彼にはあったと思います」

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2023.11.5(日) 06:34

完投で日本シリーズ初勝利を挙げたオリックス・山本 (C)Kyodo News

◆ 日本シリーズ新記録となる14奪三振

 オリックスは4日、本拠地での『SMBC日本シリーズ2023』第6戦に5-1で勝利。先発の山本由伸は9回138球1失点の激投で、日本シリーズでの自身初勝利を飾った。

 前回対戦では6回途中7失点でマウンドを後にした山本だったが、この日は2回にソロ本塁打で先制を許すも、直後に見方が逆転して以降は要所を締める投球でスコアボードに「0」を刻んでいく。

 8回までに126球を投じていたものの、続く最終回のマウンドにも姿を見せると単打こそ浴びたものの最後は近本光司を二ゴロに仕留めてゲームセット。9回138球1失点、9安打、14三振、1死球の内容で前回対戦のリベンジを果たした。

 エースの矜持を見せつけ対戦成績を五分に引き戻した山本について、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した坂口智隆氏は「いろんな覚悟が彼にはあったと思いますし、調子がクライマックスから上がらない中で悔しい思いもしたでしょうし、本当にエースらしい姿を見せてもらったという感じがしますよね」と手放しで称賛した。

 また同じく出演した谷繁元信氏は「第1戦で僕がものすごく気になったのがストレートの割合が少なかったんですよ。で、フォークボールが多いがためにストレートの精度が上がっていかない。そこを阪神のバッターに捉えられていた」と前回対戦を振り返りながらこの日の快投を解説。

 続けて1戦目の直球とフォークの割合が27%と35%だったのに対し、この日はそれぞれ34%と“直球の増加”を完投の要因に上げ、「今回は前回よりも真っすぐが7%増えた。それだけフォークが活きるという事なんですね。本来の割合(シーズン中は41%)に近づいた事で阪神のバッターも手こずったんでしょうね」と捕手仕込みの洞察力を活かしつつ振り返った。

 負ければ阪神の胴上げを目の前で許していただけに、何が何でも負けられない試合だったオリックス。日本シリーズでの1試合14三振はダルビッシュ有らを抜いて歴代単独1位の数字だ。

 今後も山本由伸の投球から目が離せない。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』

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