高卒２年目の楽天・前田銀治外野手（１９）が４日、３年目の飛躍と３代目“ギンジ”継承を誓った。

　静岡・三島南から２１年ドラフト３位で入団した右の大砲は、２年間１軍出場なし。入団時には銀次、炭谷銀仁朗と“トリプル・ギンジ”での１軍出場を目標に掲げていたが、２人は構想外となった。秋季キャンプ休養日で英気を養った１９歳は「１年間教えていただいたり声をかけていただいた。結果で返していけたら」と恩返しを決意した。

　昨秋に負傷した右足首の回復に時間がかかり、２軍で試合復帰を果たしたのは今年７月になってから。不本意な打席が続く中で、銀次からかけられた「打席の中でもう少し強くスイングを仕掛けにいってもいいんじゃないか」との言葉が支えになった。

　「銀次さんの背中はものすごくデカくて。いつも追っかけてばっかりだった」。“ギンジと言えば前田”と言われる日まで、努力を重ねる。（内藤　菜月）

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