日本ハム・宮西尚生投手（３８）が海外ＦＡ権を行使せずに残留し、現役続行することが４日、分かった。球団が契約延長をオファーし、この日までに合意した。前人未到の通算４００ホールドまで残り７に迫るレジェンド左腕が、１７年目の来季もエスコンのマウンドに立つ。

　３度目の左肘手術から復帰した今季はシーズン序盤で勝ちパターンの一角に返り咲き、３１試合で１３ホールド、防御率２・６６をマーク。５月２０日のオリックス戦（京セラＤ）で、全試合救援では五十嵐亮太氏を抜いて日本歴代１位となる８２４登板を達成した。７月末に登録抹消となって以降は１軍登板はなかったが、球団は入団からの貢献だけでなく、戦力としても高く評価。練習に取り組む姿勢で若手の模範となっている左腕に来季の契約を打診していた。

　これまで個人記録にこだわりを見せてこなかった左腕が「本当に取りたいって、今までで一番思っている」と見据えるのが、ＮＰＢ史上初の通算４００ホールド到達。チームのために腕を振った先には、金字塔が待っている。

　◆宮西　尚生（みやにし・なおき）１９８５年６月２日、兵庫・尼崎市生まれ。３８歳。市尼崎から関学大を経て、２００７年大学生・社会人ドラフト３巡目で日本ハム入団。１年目から中継ぎで２１年までパ・リーグ最長の１４年連続５０登板。１６、１８、１９年に最優秀中継ぎ投手賞。１８０センチ、７８キロ。左投左打。年俸５０００万円（金額は推定）。

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