【オリックス】日本一連覇に逆王手!山本由伸、日本シリーズ新14奪三振、完投でシリーズ初勝利

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2023.11.4(土) 21:34

7回、雄たけびを上げる山本由伸(カメラ・上村 尚平)

◆SMBC日本シリーズ2023第6戦 オリックス5―1阪神(4日・京セラドーム大阪)

 オリックスが、逆転勝利で対戦成績を3勝3敗のタイに戻し、日本一連覇に逆王手をかけた。先発・山本由伸投手が、2回にノイジーのソロで先取点を奪われたが、直後の2回に打線が逆転に成功。5回には紅林の2ランで突き放し、第1戦で7回無失点の好投を許した村上のリベンジに成功した。山本は9安打を浴びながら138球を投げて日本シリーズ最多の14三振を奪い、1失点完投の快投を見せた。これまでは1999年の工藤公康(ダイエー)、2007年のダルビッシュ(日本ハム)の13奪三振が最多だった。

 逆転に成功した2回は先頭・ゴンザレスの中前打に、左足首痛で第4戦まで欠場していた杉本が続いた。高々と打ち上げた大飛球は京セラDの天井、通称スーパーリングに吸い込まれた。審判団の協議の結果、球場の特別ルールによってエンタイトル二塁打。“幻の本塁打”となったが、ラオウの今シリーズ初安打で無死二、三塁。ゴンザレスが見逃し三振に倒れたが、1死から若月が右前に同点適時打を放ち、中川圭の左犠飛で勝ち越しに成功した。

 山本は、ノイジーの被弾後はリズムを取り戻した。4回は連打などで1死一、三塁のピンチを背負ったが、初球に坂本を空振り三振。さらに近本の飛球は、右翼・森がフェンス際でスーパーキャッチで同点を回避。7回は2死から連打で一、二塁としたが、森下を力ない二飛に仕留めた。9回1失点。第1戦(京セラD)では6回途中で自己ワーストタイの7失点で痛恨の黒星を喫した。第5戦ではリリーフ待機もしたエース。通算5度目のシリーズ先発で、チームにとっても自身にとっても待望の1勝をつかみとった。

 昨年は敵地・神宮で26年ぶりの日本一を決めた。第7戦は、宮城が先発する。第2戦で6回無失点と好投し、昨年の日本シリーズからポストシーズンでは17回1/3連続無失点を続ける左腕。96年のグリーンスタジアム神戸(現ほっと神戸)以来の本拠地、そして京セラDでは初となる日本一を決める。

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