楽天の内星龍投手（２１）が３日、今江敏晃新監督（４０）に先発転向への思いを直訴した。

　仙台市内の２軍施設・森林どり泉で秋季練習に参加し「監督とも話し合っているところなんですけど、最終的な目標は（先発を）やりたい。遅かれ早かれやりたいというのは自分の中であると伝えました」と率直な思いを明かした。

　大飛躍の１年を過ごした。高卒３年目の今季は、春季キャンプで初の１軍昇格を果たすと、シーズン最終戦まで完走。一時は勝ちパターンを任されるなど５３登板で４勝２敗、防御率２・２８と成績を残し、手応えを得た。

　師匠の背中を追い続けていく。ゆったりとしたフォームはオリックス・山本とそっくり。自主トレをともにした師弟関係だ。山本もかつて中継ぎから先発に転向し、今では３年連続で沢村賞を受賞するまでの好投手となった。「中継ぎの経験があったから先発がいいようにできたと言ってもらうのが一番うれしい。中継ぎと先発は別のポジションで、由伸さんは切り替えもできるのですごい」と思いを語った。

　今季は５０登板を果たし体力への自信は付いたが「先発をやるとなると、また別の体力が必要。正直、そこは不安というか、自信はまだない」と正直な思いも口にした。まだ話し合いの段階で来季の役割は未定。もちろん、最終的には任されたポジションでチームの勝利のために役割を全うする。その上で「オフは先発に向けての練習もやらせていただく。中継ぎメインの練習だけでなく、もしかしたら先発をするんじゃんないか…というような方向で自主トレを過ごしたい」と準備を整えていく。

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