【日本ハム】古川裕大が正捕手争いに勝ち抜く決意…ドラ2の上武大後輩、進藤勇也に負けられない
スポーツ報知
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2023.11.3(金) 03:00
日本ハム・古川裕大捕手(25)が2日、本拠地・エスコンで行われた秋季キャンプでし烈な正捕手争いを勝ち抜くことを決意した。10月のドラフト会議では上武大の後輩で、同じ福岡出身の進藤勇也捕手(21)が2位指名。打撃が売りの大卒3年目は「打つしかない」とフリー打撃で快音を連発し、この日指名あいさつが行われた後輩に負けない活躍を誓った。
覚悟のにじんだ打球が右翼席で弾んだ。フリー打撃の初球。古川は「一発で仕留める」と新庄監督の前で直球を軽々と2階席に運んだ。80スイングで快音を連発。伏見、マルティネスらとの定位置争いに向け「キャッチャーでレギュラーを取りたい気持ちがある」と力強く宣言した。
清水や田宮、郡司らも“座”を狙う中、縁ある後輩も新たなライバルになりそうだ。上武大で4年と1年の間柄だった「世代NO1捕手」の進藤がドラフト2位で指名。地元も同じで、大学時代は同部屋だった2人。「まさかね…。福岡、上武(大)、日本ハム。なかなかない」と苦笑いを浮かべ「人間的にもいいやつで、頭も良かった。3つ下だけど見習うところはたくさんあった」と当時を懐かしんだ。
ドラフト当日の夜には電話であいさつを受け「何でも聞いて」とサポートを約束。だが負けるわけにはいかない。高い守備力に定評があり、即戦力として期待される進藤に対して「タイプが違うので、打つしかない」と闘志を燃やした。
3年目の今季は左太もも裏肉離れによる途中離脱もあり、出場17試合で打率1割8分6厘。「強く打とうとしすぎてミスショットが多かった」とプロ1号もお預けとなった。今秋は故障しない体づくりと「無駄をなくして一発で球にコンタクトする」をテーマに設定。この日は秋季キャンプ初の打撃練習でいきなり特大弾を放つなど持ち味を存分にアピールした。「僕はバットで勝負していくしかない」。負けられない。必死に爪を研ぎ、来季こそ進化を証明する。(堀内 啓太)
身長167センチの日本ハム・山本拓実投手(23)が“久塾”を受講した。今季中日から加入した右腕は今キャンプで初めてブルペン入り。170センチの武田久投手コーチ(45)から助言を受け「実際にやってみて良かった」と効果を口にした。
2人の共通点は小柄な右腕。山本拓は「小柄な投手って力が入ると球が高めに抜けてしまう。『緩いカーブでフォームを修正するのがいいと思う。1球投げてみて』と言われた」と投球中に声をかけられ、即実践。「いい感触だったので引き出しにしたい」と感謝した。
移籍1年目は主に救援で26試合に登板し、防御率1・50。以前から現役時の武田コーチの動画は参考にしており「最初のミーティングで『心技体じゃなく体技心。体と技術があって初めてマウンドで開き直れる』と聞いた。小さい体ならではの生かし方もあると思うので聞いてみたい」と話した。
日本ハムは2日、宮内春輝投手(27)が札幌市内の病院で左膝前十字じん靭帯断裂と診断されたことを発表した。11月下旬に再建手術を行う予定。22年ドラフト6位のサイド右腕はエスコンで行われた秋季キャンプ初日の1日、投内連係で一塁ベースカバーに入った際に転倒。苦悶(くもん)の表情を浮かべながらベンチ裏に下がっていた。
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