【西武】4位指名の弘前工・成田晴風…目指すは藤川球児ばりの火の玉ストレート

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2023.11.3(金) 03:00

指名あいさつを終え笑顔でガッツポーズする弘前工・成田(左は西武・水沢育成アマチュア担当、右は前田育成アマチュア担当チーフ=カメラ・山崎 賢人) 

 プロ野球ドラフト会議で、西武からドラフト4位指名された弘前工の成田晴風(はるせ)投手(17)が2日、指名あいさつを受けた。プロの舞台で、憧れの元阪神・藤川球児さんを超える160キロ「火の玉ストレート」を目指す。

 剛速球火の玉ストレートで躍動する。成田は小学6年時、2006年オールスターでカブレラ(西武)と藤川さんとの全球直球勝負の動画に度肝を抜かれた。そこから憧れの存在となり、プロ入りが目標になった。現在最速150キロの直球も「160キロを目指し、藤川さんを超えるストレートを投げたい」と夢を抱いている。

 西武は22年の春季県大会で初めて成田を視察し、同年の夏には注目していた。全国大会出場こそないが「体がすごく丈夫で馬力がある。それがボールにも伝わって、直球の強さや変化球もいい」と水沢英樹育成アマチュア担当は評価。入団後には体づくりを優先し実戦経験を積ませ、先発投手として育成していく。

 高校入学時には135キロほどの球速だったが、3年間で徹底的に下半身を鍛え上げ15キロアップした。ウェートトレを中心にバーベルスクワットは1年時で125キロだったが、今では170キロを担ぎ上げる。「2年秋から手応えを感じていた。やってきた成果がしっかり出た」と自信たっぷりの表情で振り返る。

 ドラフト会議後には青森出身で年齢も一番近い西武・黒田将矢投手(19)にインスタグラムのダイレクトメッセージで現代風のあいさつ。「同じ青森県民として頑張ろう」と返事があったことを笑顔で明かした。外崎修汰内野手、佐々木健投手も同郷で「今からすごく楽しみ」と会える日を待ちわびている。

 直近の目標はソフトバンク育成4位指名を受けた八戸学院光星・中沢恒貴内野手を打ち取ること。今夏の県大会2回戦で本塁打を浴び、涙を流したエースはプロの舞台でリベンジに燃えている。「先発完投を目指して早く1軍に上がり、優勝に導けるよう全力を尽くしたい」。うなりを上げる直球を身につけ、三振の山を築いていく。

(山崎 賢人)

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