【オリックス】中嶋聡監督、決死の采配でも流れ止められず「大いに反省しなきゃいけない部分もある」

スポーツ報知

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2023.11.2(木) 05:00

9回1死一、三塁、森下を申告敬遠する中嶋聡監督 (カメラ・上村 尚平)

◆SMBC日本シリーズ2023第4戦 阪神4×―3オリックス(1日・甲子園)

 紙一重の戦いを落とし、中嶋監督は「ミスもあるし、もちろん四球もある。大いに反省しなきゃいけない部分もあると思います」と、つぶやいた。12安打で11残塁。3失策、バントミスも響いた。

 9回に力尽きた。6番手のワゲスパックが1死から近本に四球を与えた。続く中野の打席で2度の暴投。フルカウントとなり、中野、森下と連続で申告敬遠を選択した。「本当は走者をためたくなかったんですけど。ボールを扱えていないというか、ストライクゾーンに入らないのが不安材料に出てしまった」。決死の采配でも流れは止められず、最後は大山にサヨナラ打を食らった。

 打線もあとひと押しだった。「1回も追い越せなかったのが、あれ(ポイント)だったのかな」と指摘したのが終盤の攻撃。7回に宗の中前2点打で追いついたが、1死一、二塁で頓宮、ゴンザレスが凡退した。8回は1死一、三塁から代打にT―岡田。左の島本に代わると、同じ野手最年長の35歳・安達を「代打の代打」に送った。直感を信じ、繰り出したジョーカーは1死二、三塁で三ゴロ。中川圭も二飛に終わった。

 シーズンと同じように、誰も責めることをしなかった。「自分らが一番分かっているし、それを取り返そうとする期間が短いので。それを本当に明日、何とかやっていきたいと思います」。上半身のコンディション不良で2試合連続ベンチ外だった山崎颯は2日の第5戦で復帰予定で、8回をしのいだ宇田川にも今季のリリーフ陣で1度もなかった3連投へ待機させるつもりだ。さらに左足首痛で別メニューだった杉本も、この日の打撃練習で初のサク越え。外野守備にも就くなど強度を上げており、状態次第では試合復帰の可能性も出てきた。勝負は振り出しに戻っただけ。全知全能を振り絞り、2年連続日本一を引き寄せる。(長田 亨)

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