【オリックス】3年連続“開幕”山本由伸、日本S初勝利へ「思い切って投げたい」 来季メジャー挑戦濃厚 集大成のマウンドに

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2023.10.28(土) 05:05

ストレッチする山本由伸(カメラ・岩田 大補)

◆SMBC日本シリーズ2023第1戦 オリックス―阪神(28日・京セラドーム大阪)

 SMBC日本シリーズ2023は28日に京セラドーム大阪で開幕する。パ・リーグ3連覇のオリックスと、18年ぶりセ・リーグ優勝の阪神が激突。関西を本拠地とする球団同士の決戦は、南海が阪神に4勝3敗で勝った1964年以来、2度目。第1戦の予告先発はオリックス・山本由伸、阪神・村上頌樹で、同じ25歳右腕の対決となった。

 * * *

 日本Sの悪夢は、過去の話だ。59年ぶりとなる関西決戦の第1戦。山本が当然のように、3年連続の“日本シリーズ開幕投手”を託された。「関西はとくに盛り上がっていると思います。僕たち選手はいつも通り、試合に集中してプレーできたら。思い切って投げたい」。この日もルーチンを崩さず、登板前日のブルペン投球で最終チェック。「準備できました」と臨戦態勢を整えた。

 昨年10月22日のヤクルトとの日本S初戦(神宮)は5回に左脇腹を痛め、緊急降板した。2本塁打、4失点でシリーズ初黒星を喫し「大事な試合でこんなことになってしまって、本当に最悪だなと思います」と猛省していた。あれから1年。チーム日本一の裏で味わった悔しさをぶつけるのか、と問われ「関係ないと思います」と即答した。嫌なイメージを断ち切り、チームに流れを呼び込むだけ。短い言葉に力がこもった。

 6月13日の交流戦(甲子園)で、阪神打線を8回2安打無失点11奪三振と圧倒。それでも、由伸に慢心はない。「(阪神は)すごく勢いがありますし、実力もある。チームでしっかりと戦うチームだと思う。打線が線にならないように」。通算4打数1安打の同学年の佐藤輝との対決には「真剣勝負をしつつ、いい対戦になれば」と心待ちにした。

 史上初の3年連続の投手4冠。MVPや沢村賞など数々の勲章を手にしてきたが、日本Sは3度の先発で未勝利だ。「とにかく1イニングずつを集中して。本当に全力でやるのみ」。今オフにポスティングシステムによるメジャー挑戦が濃厚。日本球界の最後の忘れ物をつかみ、日本一連覇を置き土産に―。オリの絶対エースが集大成のマウンドに上がる。(小松 真也)

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