楽天は１７日、来季の新監督に今江敏晃１軍打撃コーチ（４０）が就任すると発表し、新体制で本拠・楽天モバイルでの秋季練習をスタートさせた。４１歳シーズンでの就任で、１９年の平石洋介監督（現西武ヘッドコーチ）の３９歳に次ぐ、球団２番目の年少監督となる。新体制では渡辺直人１軍内野守備走塁兼打撃コーチ補佐（４３）が１軍ヘッドに就任。また、三木肇２軍監督（４６）が続投することも発表された。

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　今江新監督の信念は、選手に寄り添い、選手目線で指導すること。引退して４年とまだ現役選手に感覚が近いからこそ、の発想だ。

　夏場に３番を任された小郷が不調に陥ると、技術指導だけに頼らず「打てなかったからってショックを受けるのはいいけど、年俸考えてみ。他の球団の３番バッターと比べてみるとよう頑張ってるで」とメンタル面もすかさずケア。高卒８年目の村林には、練習であえていつもと真逆のことをする「逆転の発想」を提案し、ブレイクのきっかけを与えた。

　試合中はいつもネクストバッターズサークルに立つ選手にアドバイスを送り、鼓舞。とにかく選手第一だ。「（寄り添う姿勢は）絶対変えないです。まずは選手がグラウンドでパフォーマンスしてくれるのが一番なので」。選手とは一線を画す監督も多い中、４０歳ならではの時代に沿った新たな監督像が生まれるかもしれない。（内藤　菜月）

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