【西武】山川穂高、153日ぶり実戦「今日も全力で…明日からも一つ一つのプレーを大切に」…担当記者が見た

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2023.10.12(木) 05:15

2回無死、直江(左)の前に外野フライに倒れ、悔しがる山川(カメラ・宮崎 亮太)

◆みやざきフェニックス・リーグ 西武5―1巨人(11日・南郷)

 球団から無期限の公式試合出場停止処分を受けている西武・山川穂高内野手(31)が11日、「みやざきフェニックス・リーグ」巨人戦(南郷)に4番・三塁で先発出場した。5月11日のロッテ戦(ベルーナD)以来153日ぶりとなった実戦を西武担当の秋本正己記者が「見た」。

 試合直前、外野へ走った山川は喜々とした表情でサイドステップ、ダッシュを繰り返した。このルーチンをこなすのも153日ぶり。「すごく楽しかったし、久々に緊張しました」。試合に出られる喜びが全身にあふれていた。

 同リーグが出場停止処分を受けている公式戦ではないため、出場がかなった一戦で守ったのは三塁。2020年9月27日の楽天戦(メットライフ)以来で1軍では11試合しか守っていないが、1併殺を記録するなど3度の守備機会を軽快なフットワークで無難にこなした。自らの不祥事で5月12日に出場選手登録を抹消されて以降、3軍の練習では三塁でノックを受けていた。「復帰した時にしっかりと足を動かして若々しくプレーできないと練習した意味がなくなる」。その成果を実戦で披露した。打っては第1打席で初球を打って高々と上がった中飛に終わり、続く2打席は四球で6回で退いたが「センターフライを打てたのはそんなに悪くない」と手応えを口にした。

 山川が打席に立つと客席からは拍手が起き、応援歌を独唱したファンもいた。球団幹部も復帰戦を視察し、飯田球団本部長は「一生懸命やっていて良かったのでは」と評した。「今日も全力でやりましたし、明日からも一つ一つのプレーを大切にしながらやっていくだけ」と山川。取得見込みの国内FA権行使を含めた来季の去就は不透明だが、まずは全力プレーを続けることが支えてくれる人たちへの恩返しになる。

 ◆山川騒動経過 「文春オンライン」が5月11日、山川が昨年11月に当時20代の知人女性に対して都内のホテルで性的な暴行を加えたとして被害届が出されていると報道。球団は12日に「総合的に判断してコンディション的に」との理由で山川の出場選手登録を抹消。同月23日に強制性交容疑で書類送検されたが、8月29日に不起訴となった。球団は9月4日、無期限の公式試合出場停止処分を科した。

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