プロ初勝利を掴んだ曽谷龍平 (C) Kyodo News

◆ 五十嵐氏「彼のいい所が出た」

　オリックスは9日、本拠地でのソフトバンク戦に4－1で勝利。先発したルーキー・曽谷龍平が6回無失点の好投で待望のプロ初勝利を挙げた。

　レギュラーシーズン最終戦のマウンドに上がった曽谷は、3回までソフトバンク打線を無安打に封じる上々の立ち上がりを見せると、その後も5回まで打者16人に抑える圧巻のピッチングを披露する。

　プロ初勝利の権利を持ったまま6回のマウンドにも上がると、二死までこぎつけた後、周東佑京にこの試合2つ目の四球で出塁を許してしまったが、ここは女房役の若月健矢が見事なスローイングで盗塁を阻止。80球で6回を投げ切ったところでお役御免となり、1安打・2四球・5奪三振で無失点と先発の役割を果たした。


　レギュラーシーズン最終戦で待望のプロ初勝利を掴んだドラフト1位左腕について、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した五十嵐亮太氏は「今日は彼のいい所が本当に出たピッチングだったと思います」とその投球を絶賛。また、同じく番組に出演した大矢明彦氏は曽谷の力投を称えつつ、「若月がほぼ真ん中に構えていたんですよね」と女房役の好リードを強調した。

　かつての名捕手である大矢氏は続けて「若いピッチャーってアウトコースに寄ったり、インコースに寄りすぎて“ここに放ってきなさいよ”とやりすぎるとかえって決まらなくなってしまうんですよ。それを“ほぼ真ん中近辺でいいよ！”みたいな感じでストライクを優先して投げさせたのが本当に良かった」と語り、ルーキーを好投に導いた若月の心遣いにも賛辞の言葉を送った。


　このあと待ち受けるポストシーズンに向けて、さらには来季以降にもつながる大きな“一勝”。五十嵐氏は最後に「持っているものは本当にいいので、あとは試合の中で抑え方を覚えていくことが大事。経験であったり、自信をつけること。これを継続していけば本当にもっと良くなっていく。そんなピッチャーだと思います」とコメント。

　この勝ち星をキッカケに、球団期待のドラ1左腕の更なる飛躍を願って締めくくった。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』

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