ソフトバンク、最終戦は黒星で2位確定を逃す…大矢明彦氏は配球面での「油断」を指摘
ベースボールキング
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2023.10.10(火) 06:54
有原航平 [写真=北野正樹]
◆ 「悪いなりにまとめたとは思うが…」ソフトバンクは9日、敵地でのソフトバンク戦に1-4で敗戦。これで3位・ロッテとのゲーム差が「0.5」に縮まってしまった。
この日の先発・有原航平は制球が定まらず初回から先制を許してしまうと、その後も全てのイニングで走者を背負う苦しいピッチングとなってしまう。
なんとか要所をしのぎ5回まで1失点に食い止めていたものの、6回二死から若月健矢に一発を浴びてしまった所でベンチは交代を決断。続く7回に登板した藤井皓哉も2点を奪われて大勢が決し、接戦を落とす形でレギュラーシーズン最終戦の幕が閉じた。
自力での2位確定を逃し、最終順位が10日の楽天-ロッテ戦の結果次第になってしまったソフトバンク。同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した球団OBの五十嵐亮太氏は先発の有原について「悪いなりにはまとめたと思います」としながらも、「ただこういった大事な試合では、もっと高いレベルの結果をチームは求めていたのかなと。自分の力を発揮できなかったかなと」とここ一番で本領発揮とはいかなかったのではないかと振り返る。
また、同じく番組に出演した大矢明彦氏は6回の被弾の場面を挙げながら、「ちょっと油断があったんじゃないかな…」と言及。「カットボール、カットボールでカウントを整えに行っちゃった所を打たれた感じ。すごく悔いが残る打たれ方だと思いました」とし、元捕手の視点から配球面での悔いが残るポイントを指摘した。
さらに大矢氏は7回の失点についても、マーウィン・ゴンザレスに対して5球中4球を速球で攻め込んだシーンをピックアップしつつ、「ここは大事な場面なので、裏かかないで良かったんですよ。その前のバッターでフォークを連投していたというのもありますけど、そのまま素直に攻め上げた方が失点に繋がらなかったと思いました」とバッテリーの攻め方に着目しながら振り返った。
投打及ばず最終戦を落としたソフトバンクだったが、それでも9回には近藤健介がリーグトップタイに並ぶ26号本塁打を放つなど、意地を見せつける場面もあった。
投打でさらなるレベルアップを果たし、王者・オリックスに逆襲を果たすその日をファンは心待ちにしている。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』