◆パ・リーグ　オリックス４―１ソフトバンク（９日・京セラドーム）

　ソフトバンク・近藤健介外野手がシーズン最終戦で史上９人目の３冠王に挑んだが、打率だけはリーグトップに立つことができなかった。

　８日時点ではリーグ２位の打率３割３厘、同３位タイの２５本塁打、同１位の８６打点。まず打率トップの頓宮裕真（オリックス）を超えるには３打数３安打以上、なおかつ、１本塁打以上でポランコ（ロッテ）、浅村栄斗（楽天）を捉える必要があった。

　「４番・ＤＨ」で先発出場し、自身初の全試合出場を達成。２回先頭で迎えた打席はストレートの四球。４回２死一塁での第２打席は左飛に倒れた。この時点で残り４打数４安打１本塁打以上が求められる厳しい状況に立たされた。

　８回１死一塁では宇田川から空振り三振。しかし、９回１死から山岡相手に２６号ソロ。最終打席で意地を見せた。最終成績は１４３試合で打率３割３厘、２６本塁打、８７打点で確定。残りは１０日の楽天―ロッテ戦（楽天モバイル）次第となった。

　打点王は確実な状況だが、首位打者にはわずかに届かず。それでも、本塁打でトップに並び、最高出塁率を含めた“３冠”の可能性を残した。移籍１年目で立派すぎる成績だった。

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