ロッテ・安田尚憲「悔しい気持ちの方が今年は多い」残り3試合でチームの勝利に繋がる一打を!

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2023.10.6(金) 09:22

ロッテの安田尚憲(撮影=岩下雄太)

 「規定打席立てたことは嬉しいことですけど、成績が伴っていない。悔しい気持ちの方が今年は多いです」。

 ロッテの安田尚憲はすでに2020年以来となる規定打席に到達しているが、打率.232、8本塁打、42打点と、現時点では打率、本塁打、打点ともに昨季の成績よりも下回っている。

 8月は月間打率.153(72-11)、9月も月間打率.184(49-9)と2カ月連続で月間打率は1割台と苦しんだ。福浦和也ヘッド兼打撃コーチ、村田修一打撃コーチからは「バットが遠回りしないようにということと、タイミングをしっかり取れるようにと、その2つをいつも言われています」とのことで、「タイミングが取れていたらなんとかなることもあると思います。そこがうまくいっていないということは結果が出ていないということなので、そこはもっともっと修正していくべきなのではないかなと思います」と続けた。

 9月後半に取材した時に打撃の状態について「よくはないですけど」と話したうえで、「ここまできたら良い悪いじゃなくて、自分のやれることを準備しながらやっていくしかないかなと思います」と前を向いた。

 打撃フォームも「8月、9月は色々と調子も良くなかったので、コーチの方と話しながら色々試行錯誤していたんですけど、もう1回戻してみようということで前半の時に形に戻しました」と、バットを担ぎ気味のフォームで打ったり、前半戦の打ち方に戻すなど試行錯誤。

 8月下旬の取材で「自分の打つべきボール、打たなくていいボールをしっかり判断していきたい」と話していたが、そこへの対応についても9月後半の取材で安田は「結果が出ていないので、焦りはもちろんありますし、打たなくていいボールを振っている部分もある。そこをアグレッシブにいく部分と、冷静にいく部分を持って向かっていきたいと思います」と話していた。

 それでも、安田らしい左中間、右中間に飛ばす打球もあった。9月19日のオリックス戦では守護神・平野佳寿が2ボール1ストライクから投じた4球目の外角148キロのストレートを左中間スタンドへ放り込んだ。安田「あそこに入ったのは初めてなので、らしいかと言われたらわからないんですけど、入ってよかった感じですね」と振り返る。

 9月18日の西武戦では0-1の9回二死一塁の第4打席、クリスキーが投じた1ボールからの2球目の152キロをライト前に弾き返す貴重な同点適時打を放った。特例2023で9月25日に一軍登録を抹消されたが、一軍復帰した10月3日の西武戦では復帰後初打席でセンター前に安打を放ち、第2、3打席は四球を選んだ。1-4の8回無死一塁の第4打席は、一併に倒れたが、捉えた痛烈な当たりだった。

 チームはCS出場を目指して戦っている。安田自身としては、ここまで悔しいシーズンになっているが、残り3試合でチームの勝ちに繋がる打撃を見せて欲しいところだ。

取材・文=岩下雄太

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