【オリックス】山本由伸「きょう、やりましょう!」試合前に守護神と日米通算250セーブ約束

スポーツ報知

  • ニュース

2023.10.3(火) 05:00

7回2死一塁、清宮幸太郎を空振り三振に斬り、吠える山本由伸(カメラ・義村 治子) 

◆パ・リーグ オリックス3―0日本ハム(2日・京セラドーム大阪)

 オリックス・山本由伸投手が7回無失点で16勝目を挙げ、史上初の3年連続「投手4冠」を当確とした。

 主役は今季29セーブ目で日米通算250セーブに到達した平野佳に譲った。「信じられないぐらいすごいこと。同じチームでプレーできていることに感謝したいと思います」。大先輩が偉業にたどり着いたのは、自身の力投があったから。史上初の3年連続「投手4冠」をほぼ手中に収めた。

 試合前、守護神と約束した。「きょう、やりましょう!」。有言実行。初回1死三塁、2回2死二、三塁をしのぎ、乗った。3回以降は1安打。7回無失点、11奪三振の力投だ。最多勝(16勝)は確定。防御率1・21、勝率7割2分7厘、169奪三振も決定的だ。「終わった時点で一番上にいるのは自信にもなります」。球団史上初めて3年連続で2ケタ貯金をつくった。

 9月27日。9年目で初めて10勝した山崎福に、最速でメッセージを届けたのが山本だった。お立ち台のテレビ映像を写真で添付。「やりましたね!」と、自分のことのように喜んだ。育成出身で6勝を挙げた東には、ハイブランドのバッグをプレゼント。エースとして人間性を備えてきた。

 左足をすり足気味に踏み出す新フォームで挑んだレギュラーシーズンは、これで最終登板となった。「日本一を目指してやるしかない」。今オフはポスティングでメジャー挑戦が濃厚。まだまだ、大仕事が残っている。(長田 亨)

関連ニュース

【オリックス】平野佳寿の恩師・勝村法彦氏が祝福メッセージ「僕は何も育てていません」
【オリックス】中嶋聡監督、日米通算250セーブの平野佳を称賛「頭の下がる思い」「いつまでも投げたらいい」
【オリックス】平野佳寿が感謝してやまない恩人、恩師「KOされても上を見て帰って来い」日米通算250Sの陰に周囲の支え
【オリックス】日米通算250セーブ達成の平野佳寿「セーブ数よりも試合数が一番」代表会見一問一答〈2〉
【オリックス】日米通算250セーブ達成の平野佳寿「まだやっているぞと岡田監督に見せられたら」代表会見一問一答〈1〉

記事提供:

スポーツ報知