【オリックス】平野佳寿が感謝してやまない恩人、恩師「KOされても上を見て帰って来い」日米通算250Sの陰に周囲の支え

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2023.10.2(月) 22:26

2月にオリックスキャンプを訪問した京産大・勝村法彦元監督(左、勝村氏関係者提供)

 ◆パ・リーグ オリックス3―0日本ハム(2日・京セラドーム大阪)

 オリックス・平野佳寿投手が今季29セーブ目を挙げ、日米通算250セーブで名球会入りの条件を満たした。2005年の大学・社会人ドラフト希望枠でプロ入り当時は先発だったが、プロ5年目の10年からリリーフに転向。学生時代から支えてくれた恩師、プロでの恩人を挙げ、それぞれのエピソードと感謝を語った。

 ★卯瀧逸夫氏(鳥羽高時代の監督。北嵯峨、立命館宇治でも監督を務め、甲子園10度出場の名将)

 野球のイロハを教わりました。投げることだけじゃなく、打つ、守る。野球ってこんなに奥が深いんだ、と。卯瀧先生の教え子の方に細見(和史・横浜などで活躍)さんがいて、僕と投げ方が似ていたらしいんです。甲子園でも補欠だった僕に「平野ならプロに行けるんやぞ」と。後々、周りの方から聞かされた時は、本当にうれしかったです。

 ★勝村法彦氏(京産大時代の監督)

 2年生になって、1試合目でボコボコに打たれました。勝村監督に初めて怒られたんです。『こいつは野球をなめている。1年間、何をやってたんや!』と。「僕が天狗になることを見越して、監督は『打たれてくれ』と思っていたようです。あの時、みんなの前で怒られて、野球に取り組む姿勢を見直しました。おごってはいけないんだ、と。そこで変わりました」

 ★中村勝広さん(ドラフト時のオリックスGMで入団1年目の監督)

 大学4年の春キャンプでは、わざわざ高知の室戸岬まで僕の投球を見に来てくれました。しかも真後ろから。後に聞いた話ですが「平野を獲得しよう!」と即決だったそうです。

 ★ロッテ・吉井理人監督(オリックス入団時のチームメート)

 投手としての心構えを教えて頂きました。「ピッペン(平野佳の愛称。プロバスケットボール選手のスコッティ・ピッペンから)、打たれても上を見て、偉そうな感じでベンチに帰ってこよう。下を向いて、隙を見せたらアカン」と。後輩たちにも伝えています。

 ★阪神・岡田彰布監督(10~12年にオリックスで監督)

 岡田監督は先を見る目がすごかったです。JFKのイメージでリリーフで僕を起用してくれて、本当にそのピースになりたいと思いました。「相手は速い球が嫌。自分を追い込んだ中で投げないとアカン」と大切なことを教わりました。

 ★ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督(17年のWBC日本代表を指揮)

 僕は最後の最後で追加招集でした。一番最初に「侍ジャパンの小久保です」ってメールをいただいたんですが、最初は「どこの小久保さんかな?」って疑ってたんです。イタズラやろ、と。確か自主トレの休養日で、みんなで朝食をとっていたら電話がかかってきました。「一緒に戦ってほしい」と直接、メールを見ると、当時の記憶がよみがえってきます。WBCをきっかけに大リーグでもプレーができましたし、感謝の気持ちしかありません。

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