◆パ・リーグ　オリックス４―５楽天（３０日・京セラドーム大阪）

　オリックスは守備の乱れが響き、ＣＳで対戦する可能性もある楽天に２連敗した。「やったらいけない、軽いプレーですよね。完全なる」。３失策がすべて点につながる負の連鎖。３連覇を果たしたとはいえ、中嶋監督は気持ちを静めるのに必死の様子だった。

　楽天に２１戦負けなし、１０連勝中の先発・田嶋にとっては気の毒だった。３回は三塁・宗のファンブル、４回も二塁の宜保がファンブル、悪送球のダブルエラーを犯した。６回を４失点、自責１で４敗目。不敗神話の止まった左腕は「粘り強く投げることができず、申し訳ないです」とけなげに責任をかぶった。

　この日から京セラＤで４試合。名球会入りの条件となる日米通算２５０セーブに王手をかけている平野佳も、８回にブルペンで準備をしていた。本拠地での偉業達成が持ち越しとなったが「チャンスがあれば、頑張りたいと思います」と強調。中嶋監督も「もう一回締め直して、考え直さないといけない」とミスに厳しい目を向けた。シーズンも残り６試合。空気を変え、守護神の晴れ舞台をつくり直す。（長田　亨）

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