無期限の公式試合出場停止処分を受けている西武・山川穂高内野手（３１）が「みやざきフェニックス・リーグ」（１０月９～３０日）に出場する可能性のあることが２９日、分かった。

　山川は５月１１日の楽天戦（ベルーナＤ）に出場したのを最後に出場選手登録を抹消されて以降、３軍で練習を続けているが、実戦から４か月以上も遠ざかっているとあって同リーグへの出場を希望しているとみられる。

　５月に知人女性への強制性交容疑で書類送検。８月２９日に嫌疑不十分で不起訴となっていた。出場停止処分となっているのは１、２軍の公式戦で、若手主体の教育リーグともいえる同リーグは対象外。オーナー会議後、報道陣に対応した後藤オーナーは「球団の判断に任せるということです」と話し、渡辺ＧＭは「いろいろな状況をかんがみて最終的には決定する」と話すにとどめたが、球団は同リーグを軸にして対外試合への出場を検討していく方向だ。

　山川はこの日、カーミニークでファームの練習に参加。フリー打撃では変わらずサク越えの当たりを連発していた。同リーグへの出場について問われると「球団の方にお聞きください」と一言だけ丁寧に答えて帰路に就いた。

　◆山川騒動経緯　「文春オンライン」が５月１１日、山川が昨年１１月、当時２０代の知人女性に対して都内のホテルで性的な暴行を加えたとして被害届が出されていると報道すると、球団は１２日に「総合的に判断してコンディション的に抹消」との理由で山川の出場選手登録を抹消。同月２３日に強制性交容疑で警視庁麻布署に書類送検されたが、８月２９日に不起訴となった。球団は４日、無期限の公式試合出場停止処分を科した。

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