【オリックス】ドラフト3位・斎藤響介 26日西武戦でプロ初登板初先発 勝てば高卒新人45年ぶり

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2023.9.23(土) 05:00

オリックス・斎藤響介

 オリックスのドラフト3位・斎藤響介投手(18)が26日の西武戦(京セラD)でプロ初登板初先発する可能性が22日、高くなった。この日から1軍に合流。高卒新人で初勝利を挙げれば、球団では78年の三浦(阪急)以来。45年ぶりの快挙へ、18歳右腕がベールを脱ぐことになりそうだ。

 斎藤は盛岡中央で最速152キロを計測し、エースとして昨夏の岩手大会では準優勝。同校からドラフトで指名されたのは05年の銀次(楽天)以来だった。「小さい頃からの夢だったプロ野球選手になれる」と目を輝かせ、体づくりと並行して実戦経験も積んできた。

 ウエスタン・リーグでは11試合(先発6度)に登板し、1勝2敗、防御率2・25。8月19日には1軍初昇格も果たした。登録は2日間だけで体験の意味合いもあったが、今回は違う。全員を戦力とする中嶋監督の抜てき。1軍の先発マウンドが現実味を帯びてきた。

 あこがれのエース・山本や宮城ですら成し遂げることができなかった、高卒新人の初登板初先発初勝利。将来のエース候補には「両輪超え」の期待もかかる。20日にパ・リーグ3連覇を果たしたチームは、勝利と育成の同時進行が理想。ポストシーズン、そして4連覇の秘密兵器になる可能性も秘めている。

 ペイペイDで全体練習に参加した斎藤は「ちょっと緊張が、すごいです…」と苦笑いし「強い球をどんどん、ストライクゾーンに投げられるのが自分らしさ。1軍で投げられるような選手になりたいです」と決意を新たにした。今季は高卒3年目の山下がいきなり開幕投手を務めて9勝し、育成出身の東は球団新のデビューから無傷の7連勝(今季6勝)と飛躍。若い芽がまた、新風を巻き起こしそうだ。(長田 亨)

 ◆斎藤 響介(さいとう・きょうすけ)2004年11月18日、岩手県生まれ。18歳。滝沢小3年時に竹の子スポーツ少年団で野球を始め、滝沢中では軟式野球部。盛岡中央では1年夏からベンチ入りし、2年夏からエース。22年のドラフト3位でオリックス入団。177センチ、72キロ。右投右打。年俸500万円。

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