【オリックス】森友哉、新天地でV請負人が3連覇の歓喜の中心「抱きつこうと決めていた」

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2023.9.21(木) 06:00

優勝を決め山崎颯一郎に抱きつく森友哉(カメラ・今成 良輔)

◆パ・リーグ オリックス6ー2ロッテ(20日・京セラドーム大阪)

 優勝マジックを2としていたオリックスが2位・ロッテを下し、3年連続15度目(阪急時代含む)のパ・リーグ優勝を決めた。2点を追う7回2死から一挙6得点で球団としては初の京セラDで胴上げとなった。

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 森がマスクを放り投げた。「もう、抱きつこうと決めていたので。思いっきり、飛ぼうと思いました」。9回、最後の打者を三振に打ち取ると、山崎颯を目がけ、猛突進した。地元・大阪で感謝感激の優勝。「気持ちいいです!」と声を弾ませた。

 定番となったプレーボール直前の声出し。連勝中のげん担ぎを兼ね、中嶋監督に指名された。「気合入れて、さあ、いこう!」。腹の底から絞り出した。先発・山崎福と4月28日以来のバッテリー。2失点で食い止め、粘りのリードで逆転勝利の道筋をつくった。7回2死一塁では右翼線二塁打。左太もも裏肉離れによる1か月の離脱がありながら、16本塁打と60打点はチームトップ。15度の勝利打点もパ最多だ。打てる捕手としても脅威であり続けた。

 「まだ猫をかぶっています」と照れ笑いする。8月には同じ95年生まれの山岡や若月、石川に声をかけ、自宅でバーベキューを開いた。1歳下だが、日頃からかわいがっている頓宮も追加で誘ったのは、兄貴分の優しさだ。「ファンの喜んだ顔が見たい。リーグ3連覇に貢献できるように頑張る」。FA移籍1年目。WBCを辞退し、新天地のプレーにかけてきた。西武時代の18、19年に続く「優勝請負人」の役目を全う。すてきな物語を完成させた。(長田 亨)

 ◆森 友哉(もり・ともや)1995年8月8日、大阪府生まれ。28歳。小学1年から野球を始め、中学では堺ビッグボーイズに所属。大阪桐蔭では1年秋から正捕手で2年時に甲子園春夏連覇。2013年のドラフト1位で西武入団。19年にMVP、首位打者でリーグ優勝に貢献。ベストナイン3度。22年オフに国内FA権を行使し、オリックス入り。170センチ、85キロ。右投左打。年俸2億1000万円。

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