ロッテ・西野、9勝目はお預けも五十嵐氏は絶賛「この力投が逆転勝利に繋がった」

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2023.9.19(火) 07:44

ロッテ・西野勇士 (C)Kyodo News

◆ 「非常に頼もしい投手」

 ロッテは18日、敵地での西武戦に2-1で勝利。先発・西野勇士は勝ち星つかずも8回7奪三振1失点の快投を見せると、終盤は代走が2得点を記録する采配も当たって延長戦の末に逆転勝ちを収めた。

 西野は初回、先頭・岸潤一郎の安打をきっかけに二死二塁のピンチを背負うと4番・中村剛也に左前適時打を浴び先制を許す。それでも2回以降は立ち直り、緩急自在の投球を披露。味方打線の援護こそなかったものの終盤まで投げ切り、8回を105球、被安打4、無四球・7奪三振の1失点と力投を見せた。

 西野の好投に応えたい打線は土壇場9回表、二死二塁から安田尚憲の右前適時打で試合を振り出しに戻す。1-1のまま迎えた延長12回には、一死二塁の場面で二塁走者・山口航輝に代わり代走・友杉篤輝が起用されると、8番・佐藤都志也が放った左中間へ浅めの左飛でタッチアップを決断。好走塁で三塁を陥れると、続く9番・藤原恭大の打席で相手のバッテリーミスの間に本塁を踏み、これが決勝点となった。


 好投を見せた西野について、18日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の五十嵐亮太氏は「良く投げましたよね。アウトコースへの制球力が素晴らしい。初回に失点はしましたけど、長打を浴びないようにと2回以降良く投げ切りましたよね」と振り返りながら、「この力投があったからこそチームの逆転勝利があった。こういった苦しい時期にこのような投手がいるのは非常に頼もしいですね」と続け、勝利の立役者として奮闘を称えた。

 また、決勝点を呼び込んだ友杉の好走塁については、解説者の谷沢健一氏が「左翼手のペイトンは捕球するのに精一杯で、足が止まりながらの捕球になりましたよね。送球まで時間がかかることを瞬時に判断して、三塁へスタートを切ったのでとても良い判断だったと思いますね」と解説。途中出場から大仕事をやってのけたルーキーを高く評価した。


 ロッテは敵地・ベルーナドームでの3連戦を2勝1敗と勝ち越し、19日からは京セラD大阪に移って優勝マジックを「4」としている首位・オリックスとの2連戦が待っている。

 目の前での胴上げを阻止し、クライマックスシリーズ出場圏内を死守するためにも、負けられない試合が続いていく。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』



【動画】決勝点に繋がった友杉篤輝のタッチアップ


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