◆パ・リーグ　オリックス６―４楽天（１７日・京セラドーム）

　楽天は浅村栄斗内野手がパ・リーグトップタイの２４号２ランを放つなど、打線が１０安打で４点を奪うも、投手陣が崩れて逆転負けを喫した。

　打った瞬間にそれとわかる完璧なアーチだった。０―０の初回２死一塁で宮城の直球を捉え、左翼席中段に放り込んだ。いつものように「打ててよかったです」とクールに振り返った。

　９月は打率１割台に低迷しているが、１６日のカード初戦では山本から適時打をマーク。「状態は徐々に上がってきている」と手応えを口にする。これでロッテのポランコと並び、本塁打王争いも熱を帯びてきたが、チームのことを誰よりも考える主将は「自分の成績っていうよりも、勝つか負けるかっていう気持ちでやってるんで、とにかく勝てばいい」と強い覚悟を持って打席に立っている。

後輩から偉業　１４日のオリックス戦（楽天モバイル）でパ・リーグ新の１１４４試合連続出場の記録を達成。この日の試合後にうれしいサプライズがあった。普段から食事に誘うなど面倒をみている太田、村林、小郷、西口から帽子、靴、Ｔシャツのセットをプレゼントされた。後輩たちからの気持ちに胸が熱くなった。

　頼れる主砲は「また明日頑張ります」と締めくくり、帰りのバスに乗り込んだ。

（長井　毅）

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